情報通信設備工事大手3社/18年3月期決算/全社が増収増益、平準化進み大幅増収

 情報通信設備工事大手3社(コムシスホールディングス〈HD〉、協和エクシオ、ミライトHD)の18年3月期決算が9日に出そろった。NTT関連やモバイルキャリア向けの設備工事が堅調なことから売上高が増加。利益面では工事の平準化が進み、労務費が抑えられたことに加え、各社での生産性向上への取り組みが実を結び、大幅な増収につながった。業績の先行指標となる受注高は微増となったものの、各社は多くの工事を抱えており、19年3月期も高水準の業績が見込めそうだ。
 売上高の増加は主力の情報通信設備工事が堅調なことが主因。NTT関連は光開通工事が拡大、モバイルキャリア向けは第4世代移動通信システム(4G)の高度化や新周波数帯の工事が本格化し、売り上げ増につながった。
 コムシスHDは通信土木や電気設備の設計・施工、太陽光発電システムなどを手掛ける社会システム関連事業が47・6%増の992億円と大きく伸長。協和エクシオは都市インフラ分野が10・6%増の745億円と伸び、ミライトHDもクラウドやICT(情報通信技術)などのサービスを提供するICTソリューション事業が28・4%増の846億円と拡大した。
 利益面は、NTT関連やモバイルキャリア向けの設備工事分野で工事の平準化が進んで労務費の抑制につながり、利益の底上げ要因となった。さらに好採算工事があったことや、働き方改革に向けた業務効率化が奏功し、増益につながった。
 受注高は全社とも前年同期を上回った。NTT関連やモバイルキャリア向けの設備工事はほぼ横ばい。コムシスHDは、社会システム関連事業などが前年同期比42・4%増の1180億円と増加。協和エクシオは都市インフラ分野が15・6%増の841億円と伸びた。ミライトHDはICTソリューション事業が20・4%増の860億円と急伸した。各社が独自に力を入れる事業分野で業績を伸ばし、受注高が増加。繰り越し工事高を押し上げ、業績確保を下支えしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)