戸田建設ら/作業員や資機材の位置把握システム開発/バイタル情報で健康管理も

 戸田建設は27日、建設現場の作業員や高所作業車など資機材の位置を遠隔から把握できる無線式のシステムを開発したと発表した。約50~80メートル間隔で無線の受信アンテナを設置。腕時計型バイタルセンサーを作業員に、無線タグを資機材に取り付けて現在地を特定する。管理業務の負担軽減と同時に、バイタル情報を作業員の健康・安全管理に役立てる。
 位置管理システムは、日建リース工業(東京都千代田区、関山正勝社長)、仮設資材レンタル・販売の大同機械(東京都江東区、落合康全社長)、ITソリューションサービスを手掛けるマンパワーグループ(横浜市西区、池田匡弥社長)、コンサルタント会社のプロキュアメントステーション(千葉県船橋市、征矢野清志社長)の4社と共同開発した。
 無線はサブGHz(920メガヘルツ)帯を採用する。長い飛距離と高い透過性が特徴で、地下空間や屋内でも位置が把握できる。日本アンテナ製の円偏波型アンテナを設置し、作業員が装着する腕時計型バイタルセンサーの情報を無線で捕捉して、現場事務所内に設置した受信機パソコンが飛来方向(角度)から位置を割り出す。
 腕時計型バイタルセンサーは、毎日充電することが困難な状況を想定し約1年間稼働する電池式。戸田建設とシステム開発のアイテック阪急阪神(大阪市福島区、浜田真希男社長)が設計・企画し、セイコーインスツル(千葉市美浜区、村上斉社長)が開発・製造した。
 加速度センサー、体表面温度センサー、パルスセンサーのほか、村田製作所製のサブGHzモジュールを内蔵。各種データを取得し、作業員の熱中症や転倒事故などの異常を早期に発見できる。
 戸田建設は昨年12月から首都圏の建築現場でこのシステムを試行しており、今後、全国の作業所に展開していく。建設現場以外でも、人やモノの管理が必要な物流倉庫や介護施設などへの展開を予定している。

(日刊建設工業新聞様より引用)