戸田建設/筑波技術研究所に環境技術実証棟完成/ZEB実用化へ要素技術の検証開始

 戸田建設は27日、茨城県つくば市の筑波技術研究所に建設を進めていた「環境技術実証棟」が完成し、2020年までのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実用化に向けた要素技術の実証実験を開始したと発表した。オフィスで人が働いている環境を再現し、導入した外装や空調システムなどの省エネや二酸化炭素(CO2)排出量削減効果などを検証していく。
 検証期間は18年度までの2年間で、東京・京橋にある本社ビル建て替え計画を含む「京橋一丁目東地区」の再開発事業にも検証結果や技術を役立てる。
 環境技術実証棟は、2016~20年の5カ年で行う技研施設の新整備計画の初弾。RC造2階建て延べ724平方メートルの規模で、計6室を設けた。
 建物南面の外装仕様を、「ダブルスキン」「コンパクトダブルスキン」「バルコニー+ルーバー」の3種類にしたのが特徴で、同一条件下で各仕様の室内への熱負荷軽減効果などを検証できるという。
 外装とともに、中間期の省エネ対策として効果が期待される自然換気については、エコボイド(吹き抜け)を利用した方法を検証。自然光の採光や、快適性・知的生産性など室内環境と省エネ性に配慮した照明システム(調光調色制御)、高効率空調システム、自然エネルギー利用、ビルエネルギー管理システム(BEMS)も検証する。
 将来的な利用計画の変更に対応できるよう、無柱無梁空間を実現する構造計画とし、安全性能を高めるため免震構造を採用した。さまざまな地震に対応可能なセミアクティブダンパーを新本社ビルに導入する計画で、環境技術実証棟で実機での機能検証を予定している。
 2年間の技術検証の終了後は、環境技術実証棟を「カーボンマイナス棟」(仮称)としてリニューアルし、居住性と環境負荷の低減を追求した次世代型オフィスとして利用する予定だ。
 このほかの整備計画として、大型実験棟の拡張、施工実験棟の建設、開発技術の体感紹介スペースの設置などを進める。

(日刊建設工業新聞様より引用)