振興基金/鹿児島県での職業訓練始動/厚労省の建設労働者緊急育成支援事業受託

 未就業者に職業訓練、資格取得、就職支援をセットで行う厚生労働省の「建設労働者緊急育成支援事業」。15年度から4年連続で同事業を受託した建設業振興基金(振興基金、内田俊一理事長)による取り組みが鹿児島県でも始動した。6日~7月5日の1カ月間で行う訓練に9人が参加。とび・土工、鉄筋、型枠といった躯体職の基礎などを座学や実習で学んでいる。
 鹿児島県建設業協会(野添正文会長)が振興基金の地方拠点の一つとなって進める「建設ものづくりコース(躯体)inかごしま」に参加する訓練生は、鹿児島市内にある鹿児島県建設技術センターでの座学・実習と、キャタピラー九州鹿児島教習センター(姶良市)での資格取得に臨む。同コースで取得できる資格は▽玉掛け技能講習▽小型移動式クレーン運転技能講習▽足場の組み立て等特別教育▽丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育▽フォークリフト運転技能講習(1トン以上)-の五つ。
 躯体系専門職種の基礎を学ぶ座学・実習は県内有力会社が講師を務め、各職種の「いろは」を紹介。材料や道具にも触れて組み立て作業などに挑戦する。13日の型枠講習では堀之内工務店(鹿児島市、堀之内広高社長)の職人らが講師となり、午前中に座学を終えた後、型枠の立て込み作業に当たった。
 訓練に参加している種子島出身の松下知也さん(22)は、島で日本料理店に勤務していた元調理師。深夜に及ぶこれまでの屋内仕事とは異なる屋外での仕事の一端に触れながら、「自分を変えるきっかけにしたい」とする。鹿児島市出身の増田海さん(21)も元調理師。建設ものづくりを学び「型枠職人を目指す」と明確な目標を持って建設業界への就職を志している。
 本年度の緊急育成支援事業は、計25カ所の拠点(中央拠点と地方拠点24カ所)で事業を展開。17年度同様、訓練生数1000人以上を目標とする。鹿児島県建設業協会では、現在の初弾コースに続き、8月にも訓練を計画している。

(日刊建設工業新聞様より引用)