政府/ロシア都市環境開発でモデル支援へ/ボロネジとウラジオストクで

 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は16日に東京で行った会談で、日本政府がロシアの都市環境開発やインフラ整備を支援していくことで合意した。モデル都市にロシア南西部のボロネジと極東のウラジオストクを選定。公共交通機関の利用のしやすさや環境負荷の低減などに配慮する日本の都市計画のノウハウを提供する。日本企業とも連携して「質の高い」都市の形成に貢献する。
 日本の官民によるロシアの都市整備支援は、5月にロシアで行われた日ロ首脳会談で日本が提案した経済協力プラン計8項目の一つ。今回の首脳会談での合意事項は、5月の合意事項について具体的な方策を盛り込んだ形になる。
 今回合意した支援内容の柱は日本の都市計画の輸出。今後、ロシア側の都市計画の策定作業に協力して取り組む。将来的にロシアの都市計画で日本仕様の標準化と普及を目指す。実際に現地の都市環境開発やインフラ整備への投資をにらむ日本企業がビジネスしやすくなる環境を整備する狙いがある。
 政府によると、モデル都市に選んだボロネジは人口約100万人で、ウラジオストクの人口は約60万人。いずれも同規模の日本の都市と比べると、古く機能性も劣る建築物やインフラが多いという。
 今回の首脳会談では、日本がロシア極東地方に安価で良質な木造住宅を供給できる体制を整備していくことでも合意した。
 今後、日本が行うロシアの都市整備支援は、国土交通省が中心となって日本企業に参画を呼び掛けながら進めていく。

(日刊建設工業新聞様より引用)