政府/骨太の方針原案/公共工事の施工時期平準化へ数値目標設定促す

 政府は5日、19年度予算編成方針など示す「経済財政運営と改革の基本方針2018(骨太の方針)」の原案をまとめた。19年10月に予定される消費税引き上げに伴う需要変動を平準化するため、19、20年度の予算で機動的な対応を図る臨時・特別措置を取る。
 公共工事に特化した増税に伴う需要変動への対応は、年度を通じた施工時期の平準化に向けて数値目標の設定を促す。骨太の方針は今月中旬に閣議決定する。
 原案は同日開いた経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)に提示した。社会資本整備に充てる公共投資は、引き続き中長期視点で安定的・持続的に推進。生産性向上や民間投資の誘発などストック効果を最大限引き出す戦略的、計画的な取り組みも進める。賃金・物価上昇などマクロ経済環境の見通しにも配慮しながら、新たに増税の需要変動にも対応して安定的な成長軌道に乗せていく。
 公共工事は増税の影響を踏まえ、地方自治体に年度を通じた施工時期の平準化と数値目標の設定を促す。過度な閑散期や繁忙期を防ぐ現場稼働率の改善や人材の確保を図る。引き続き中長期視点で建設現場の担い手確保に向け、社会保険加入対策や適切な賃金水準の確保などを目指す。
 長時間労働の是正といった働き方改革では、受発注者の取り組みによる適正な工期設定を推進。業界の取り組みも支援する。公共事業の生産性向上策として先端技術を政府事業で活用し、現場実装を後押しする。
 《骨太の方針原案要旨》
 【増税に伴う需要変動に備える景気対策】
 ▽19~20年度の各当初予算で臨時・特別措置
 ▽公共工事の施工時期平準化推進。数値目標設定促進や国庫債務負担行為活用、地域単位での国・自治体の発注見通し統合
 【社会資本整備に充てる公共投資】
 ▽生産性向上などストック効果を最大限引き出す予算の重点化
 【i-Construction】
 ▽インフラデータプラットフォームの構築やデータのオープン化
 ▽オープンイノベーションによるロボットや人工知能(AI)など先進技術の現場実装推進
 【官民連携】
 ▽人口20万人未満の自治体へのPPP・PFI導入促進
 【建設業の働き方改革】 ▽社会保険加入対策
 ▽適切な賃金水準確保
 ▽週休2日制の実現
 ▽長時間労働の是正。受発注者双方の取り組みによる適正な工期設定や業界の取り組みへの支援実施

(日刊建設工業新聞様より引用)