新日本空調/横吹き出し温度成層型空調システム開発/大規模空間を効率的に空調

 新日本空調は8月31日、クリーンルーム向けに「横吹出し温度成層型空調システム」を開発したと発表した。天井が高い室内で製造装置などがある低層部だけを効率的に空調する。室内全体を空調する混合空調システムに比べ、風量を減らしても最適な環境が実現でき、ファンのエネルギー消費量も約55%削減できるのが特徴だ。
 従来の混合空調システムを使用する場合は、天井にファンフィルターユニットを設置する方式「天井FFUシステム」が使用されてきた。だが装置発熱による高温の上昇気流が発生すると同システムでは、冷却が追い付かず熱だまりができるなどの課題があった。
 横吹出し温度成層型空調システムは施設の壁側に設置して使用する。天井から室内全体の空気質を均一にする混合空調システムに対し、壁面から冷たい空気を送る。温度差による影響を受けにくく最小限の風量で空調可能で、ファンの電力消費量が約55%削減できる。
 システムは誘引とふく流性能を併せ持つ吹き出し口をはじめ、送風機やフィルター、熱処理用コイルでシステムを構成。ユニット化によって大がかりな工事が不要となり、施工コストも約13%削減できたという。
 半導体工場などのクリーンルームでは製品や製造技術の高度化によって、装置への熱負荷量が増加している。装置の正常稼働には冷却用の空調設備が不可欠なため、生産コストの削減などを背景に空調設備の省エネ化が求められている。同社はクリーンルームだけでなく、大空間の工場や電気室などでの活用も積極的に提案し、幅広い分野で受注を狙う考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)