新社長/大成設備・児玉雅宏氏/消化能力高め、安定受注確保

 「これからも顧客からの信頼にしっかり応えていきたい」と意気込みを語る。増加する工事量に対応するため、消化能力の向上に力を注ぐとともに、景気の波に左右されない安定的な受注を目指す。
 --就任の抱負を。
 「顧客第一主義を基本方針に事業を進めたい。顧客が当社を信用してくれているからこそ受注させていただける。大成建設の連結子会社だが、売上高の60%は他のお客さまからの仕事だ。今後もさらに信頼が得られるような取り組みを徹底していく。もう一つは、3現(現物・現場・現象)主義を大事にすることで、内勤の社員も含め、会社を挙げて現場の支援に当たる」
 --事業環境をどう見る。
 「2020年までは東京五輪の関連施設やオフィスビルの建て替え、大型の再開発などで建設需要は堅調に推移するだろう。17~19年には建築工事がピークを迎える見通しだ。建築工事の中で、設備工事というのは出来高が工期の後半に一気に上がる。このため濃縮されたピークに対応しなければならず、工事の消化能力の向上が求められる」
 --消化能力をどう高めていく。
 「当社の消化能力は350億円ほどで、いかにしてそれ以上に高めていくか。生産性を向上させるため、本社や支店、作業所にワーキンググループを立ち上げて検討している。品質、環境それぞれ個別のマネジメントシステムを統合したIMSで現場での書類作業などを効率化させている。同時に『働き方改革』の取り組みも推進する」
 --現状の課題と対応は。 「景気の波に左右されないように多くのチャンネルを持つことで、安定的な受注につなげたい。重要顧客との関係を大事に保つことに加え、官庁工事にも引き続き注力していく。設計力と提案力を武器に新規顧客の獲得も目指す」
 「得意とする給排水衛生工事と空調工事に電気工事を合わせた一括受注に取り組むとともに、そこに内装工事も加えたワンストップサービスを提供し、顧客の要望に応えていく。リニューアル工事の受注比率を高めるほか、大成建設グループというメリットを最大限に活用し、受注拡大につなげたい」
 --人材の確保・育成は。 「継続的に新卒採用を行っている。3年前からは1人の新入社員に対し1人の先輩社員を付けて3年間共に行動させる『3年で一人前プロジェクト』を実施している。これが大きな成果を挙げており、今後も継続していく。教育面では技術者に管工事、電気工事の両方の資格を取得してもらうことなどを目的に社内研修と現場でのOJTを充実させている。人材の有効活用に一層力を注いでいきたい」。(4月1日就任)
 (こだま・まさひろ)80年京大工学部建築学科卒、大成建設入社。08年広島支店建築部長、10年中国支店営業部統括営業部長(建築)、15年4月建築本部建築部長、同年5月理事。和歌山県出身、60歳。座右の銘は「切磋琢磨(せっさたくま)」。「人と接しながら自分を磨き、己を高めていくことが大事」と力を込める。趣味は旅行。

(日刊建設工業新聞様より引用)