新社長/玉野総合コンサルタント・西村正直氏/二つのナンバー1を目指す

 社長就任後に「二つのナンバー1」の目標を掲げた。得意のまちづくり分野をさらに伸ばし、まちづくりに関する総合コンサルタント業務の売上高ナンバー1。もう一つは中部地区に本社を置く建設コンサルタント企業の中での売上高トップ。この目標の達成に向け、八つの重点事業を強化していく方針だ。
 --経営目標は。
 「当社は売上高115億円(前期)で、このうち5割強を中部地区(東海4県)が占め、残りがそれ以外の地区となる。中部地区の建設コンサルタント企業の売上高はおそらく当社が現在トップ。目標の一つはこれを着実に維持していくことだ。もう一つの目標は、長年得意としてきたまちづくり事業の売上高トップ。都市・地方計画、造園の売上高を合計してみると、当社は全国で2位。これをトップに押し上げたい」
 --目標達成に向けた具体的な方策は。
 「八つの重点分野を強化する。都市計画・まちづくり計画業務、区画整理業務、都市・地域分野での海外事業、都市再生事業、防災・減災系事業、インフラ維持管理業務、リニア新幹線関連事業、財産管理事業の八つだ。現在、東日本大震災復興事業に社を挙げて取り組んでいるが、この業務は今後減少する。それに代わる成長分野として挙げた」
 --都市再生事業とは。
 「従来の土地を中心とした区画整理事業から土地と建物を一体的に再構築しようというものだ。少子高齢化社会に突入し、既成市街地での都市の再構築ニーズは高い。建築士の増員や日本工営(NK)のグループ企業である黒川紀章建築都市設計事務所とも連携して対応したい」
 --海外事業は。
 「NKグループ入りした05年に海外進出し、08年には海外事業室を設置した。東南アジアなどで政府開発援助案件を中心に事業を展開中だ。売上高はまだ約2億円だが、5年後には都市・まちづくり・工業団地開発などの面的整備分野を核に5億円にしたい。同時にNKに社員を派遣し、海外部隊の人材育成も進める」
 --経営の課題は。
 「30代社員の不足だ。この年代は業界全体でも少なく、中途採用での穴埋めは難しい。このため、新卒者を毎年20人前後採用し、若手社員の育成と定着に注力している。若手社員もそれに応え、自主的な活動を行っている。若手社員が集まり『もしも玉野が◯◯だったら』というユニークな活動を開始し、現在未使用の本社社屋の屋上活用策を検討している。若手社員のこうした活動を会社も積極的に支援していきたい」。(7月1日就任)
 (にしむら・まさなお)77年広島大大学院工学研究科土木工学修士課程修了、日本工営入社。05年名古屋支店長、10年執行役員。12年玉野総合コンサルタント取締役、13年取締役専務執行役員。趣味はゴルフと自然農法での米作り。自宅は川崎市で、名古屋には単身赴任中。山口県出身、63歳。

(日刊建設工業新聞様より引用)