日建連/塗装材料の性能評価試験方法確立/建物外装の汚れにくさ、5日程度で評価

 日本建設業連合会(日建連)は、建物の外装に使われる塗装材料の汚れにくさを短時間で評価する試験方法を確立した。塗装の明度に着目し、汚れの程度を確認する屋外暴露試験の結果を推定できるのが特徴。試験体を用いて従来数カ月必要とする作業が5日程度で行える。高価な装置も使わない。日建連は新しい試験方法を会員企業や塗装材料メーカーに周知していく。
 今回確立した「日建連式促進汚染試験方法」(促進試験)は、建築本部建築技術開発委員会技術研究部会材料施工専門部会に設置した会員企業16社で構成するワーキンググループ(WG)が検討を進めてきた。
 試験は前処理、汚れ物質の付着、乾燥、洗浄、乾燥、測定・評価の手順で行う。具体的には、汚れの付きやすさを左右する水滴と試験体の「水接触角」に配慮した上で、50度の温水に3日間ひたした後、硫酸水溶液に漬けて水洗いし水分をふき取る前処理を実施。汚れに見立てた懸濁水を塗布した後、一定時間乾燥し、超音波洗浄機による洗浄や洗い流しを行い、乾燥を経て測定・評価する。
 これまでの検討では、促進試験の結果の明度と、屋外暴露試験による明度の関係性を明らかにしている。現場で採用される塗装材料をほぼ網羅する32種について、環境の異なる場所で2年かけて屋外暴露試験を実施した。
 外装の汚れは施工者へのクレームになりやすい。汚れ具合の試験方法は複数あるが高価な装置が必要だったり、建築系材料に適していなかったりするという。性能評価の方法は材料メーカーによって異なり、同じ土俵での評価は難しい状況にある。試験方法は検討段階から建築仕上げ関係の学会や団体に周知してきており、日建連は「早く安く簡便な性能評価につながる」と見ている。

(日刊建設工業新聞様より引用)