日建連/電子小黒板の導入ガイド策定/国交省の道路・河川工事対象、HPで公開

 日本建設業連合会(日建連)は、国土交通省の道路と河川の工事を対象にした「電子小黒板」の導入ガイドを策定し、ホームページで公開を始めた。利用するためのツールやソフトウエアの構成、写真の信ぴょう性チェックの手法、従来方式を用いる事例などをまとめた。工事写真の整理時間を12分の1に短縮できるとみて、ガイドに基づく適切な利用を促す。ガイドは会員企業以外にも参考にしてもらう。
 電子小黒板は、スマートフォンやタブレット端末のアプリケーションを作動させて利用されている。画面に小黒板の画像が組み込まれており、情報を追加することで写真を工種ごとに自動で振り分ける機能が付いた製品もある。民間発注工事では従来の小黒板を写した写真と同じように扱われている。
 ガイドは、▽電子小黒板でできること▽信ぴょう性の担保▽ツールの構成▽互換性▽従来方式との混在▽電子納品対応-の六つで構成。写真が改ざんされていないか信ぴょう性をチェックするのには、日本建設情報総合センター(JACIC)がホームページ(http://www.cals.jacic.or.jp/CIM/sharing/index.html)から無償で提供するシステムを使う。
 電子小黒板の利用には、黒板の作成や写真撮影などを行う「撮影ツール」、取り込んだ写真を工種や種別ごとに自動で振り分ける「写真管理ソフト」、撮影ツールと写真管理ソフトをつなぐ「取り込みツール」を用いる。ガイドには撮影ツール4製品と写真管理ソフト5製品の互換性(1月28日時点)を記載してある。
 国交省は、2月1日以降に入札契約手続きを行う工事の特記仕様書に「デジタル工事写真の小黒板情報電子化」を記載し、契約済み工事を含めて監督職員の承諾があれば一部の工事で電子小黒板の活用を認めている。ガイドには、電子小黒板の活用が難しい事例や電子納品時に推奨するデータ保管のフォルダー名なども記載している。
 同省は、過去に出来形管理の工事写真が改ざんされた問題を受け、写真の回転や明るさの補正など画像の改変を一切禁止しているが、条件付きで電子小黒板を組み込む画像の使用は認めることにした。日建連は、電子小黒板の利用で、1週間分の工事写真を整理する時間が60分から5分に短縮できると試算。普及に期待を寄せている。

(日刊建設工業新聞様より引用)