日建連/18年版施工CIM事例集発行/MR技術や海外での活用など44事例収録

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は、コンストラクション・インフォメーション・モデリング(CIM)の適用例をまとめた「施工CIM事例集」=写真は表紙=の18年版を発行した。MR(複合現実)技術を導入した道路トンネル工事や、海外工事でのCIMの活用など、会員企業20社の44事例を12分野に分けて収録。「維持管理」を新設し、2事例を盛り込んだ。CIMの取り組みをアピールする技術資料などとして活用する。
 18年版は、インフラ再生委員会(山中庸彦委員長)の技術部会(弘末文紀部会長)が作成を進めた。15年版を皮切りに毎年発行しており、4冊目となる。過去に掲載した事例の大部分を差し替えたのが特徴。近く日建連のホームページに掲載し、ダウンロードできるようにする。
 会員企業の事例ごとにCIMを導入した目的、取り組みの概要、効果、運用体制、課題をそれぞれ2ページの構成で掲載している。18年版は、3次元(3D)モデルの内容が高度化し、3Dデータを使いこなす事例が増えたという。主な事例を見ると、トンネルでは、コンピューター上の仮想世界と現実を密接に融合して見せるMRの機能を生かした鴻池組のトンネルMRを紹介。3Dデータを1分の1スケールで構造物に投射し、維持管理などを効率化した事例を載せた。
 シールドでは、3Dレーザースキャナーで観測した点群データを修正設計や施工計画に反映する清水建設の取り組みを盛り込んだ。五洋建設がシンガポールの工事で行ったケーブルルートの検討に伴う3Dモデルの活用、施工図作成、干渉チェックの事例なども取り上げた。大規模土工には、大林組によるAR(拡張現実)技術を活用した掘削、法面整形の施工管理を掲載した。新設した維持管理には、3D点群データを活用して配筋検査を効率化した大林組と、既設構造物の計測にMMS(モービル・マッピング・システム)を適用した奥村組の事例を載せた。

(日刊建設工業新聞様より引用)