日本工営/微細藻類で斜面崩壊・土砂流出を防止/沖縄・石垣島で培養開始、製品化へ

 日本工営は、斜面崩壊や土砂流出の防止に効果のある微細藻類の製品化に乗りだした。地表にまくだけで早期に緑化し、土壌にしっかりと入り込む微細藻類を乾燥させて防災用土木資材として製造・販売する計画。微細藻類研究で実績がある健康食品メーカーの日健総本社と共同で、沖縄県の石垣島にある微細藻類の培養工場で生産する。
 同社は、沖縄県で降雨時にパイナップル畑から流れ出す赤土の対策を研究する過程で、微細藻類が地表面に繁茂している区域では土砂の流出がないことを発見。微細藻類の繁茂によって形成される土粒子を巻き込んだコロニーに土砂の流出を抑える機能があることも突き止め、製品化の検討を始めた。
 製造するのは生育が速い緑藻類で、乾燥させた形態で出荷する予定。地表にまくと2週間程度で土壌の表面を覆い始め、流出抑制に効果を発揮する。
 同社中央技術研究所の小野寺勝所長は「世界中のどこにでもある微細藻類を使って製品化できるのが特徴で、外来種の問題も防げる。のり面の緑化や土壌流出対策に有効な製品として、比較的安価に提供できる」と話している。自然に優しい安価な土木資材として販売するほか、農業分野での販売も視野に入れている。

(日刊建設工業新聞様より引用)