札幌市/中島公園地区に新MICE施設建設/事業費280億円、20年度の着工めざす

 札幌市は、「(仮称)新MICE施設整備計画基本計画(案)」を策定した。中央区中島公園地区にある札幌パークホテルの敷地内に、ホテル建て替えに合わせてMICE(国際的なイベント)施設を一体的に整備する。ホテルとの共用部分を合わせ延べ4万4900平方メートルの規模で、概算事業費に280億円を試算。20年度の着工、25年度の供用開始を目指す。
 15日の市議会経済観光委員会で報告した。国際会議の件数や参加者数が増加傾向にある中、これまで大規模なMICEを開催していた中央区北1西12にある「さっぽろ芸術文化の館」が9月に閉館予定で、白石区東札幌の札幌コンベンションセンターはホールと展示場が併設されておらず、宿泊施設も近接していないなどの課題があることから、市では新たなMICE施設の整備を検討していた。
 建設地は札幌パークホテルがある中央区南10西3の地下鉄中島公園駅周辺地区(敷地面積2万0038平方メートル)。パークホテルを所有するグランビスタホテル&リゾートとサンケイビルからホテル建て替えとの一体整備の提案があり、一体整備による利便性の向上や地下鉄駅からの直結が可能な交通アクセスの良さなどから建設地に選ばれた。
 施設計画では、敷地南側に新MICE施設、北側に建て替え後のパークホテルを配し、中間部に共用のエントランスなどを設け両棟を接続する。
 延べ床面積は、MICE施設の専有部分が2万5500平方メートル、エントランスや地下駐車場などの共用部分が1万9400平方メートルを想定。約2000平方メートルのメインホールと約4000平方メートルの展示場、中小合わせて7室、約2000平方メートルの会議室を配置。ホールと会議室には約700平方メートル、展示場には約1000平方メートルのホワイエをそれぞれ設け、各会場を利用する際の滞留スペースを確保する。
 施設整備はホテル側の民間再開発事業で行い、整備した建物のうちMICE棟の床に該当する部分の費用を市が支払い、MICE施設を取得する方針。18~19年度に基本・実施設計や再開発事業の手続きなどを進め、20~25年度に建設工事を行う。運営は指定管理者制度か公共施設等運営権制度(コンセッション)のいずれかを導入する方針で、18年度にPFI導入可能性調査を実施する。

(日刊建設工業新聞様より引用)