東亜建設工業/レアアース泥開発に意欲/コンソーシアムに参画、海上土木技術応用へ

 東亜建設工業は23日に東京都内で開いた18年3月期決算説明会で、南鳥島(東京都小笠原村)周辺海域の海洋鉱物資源「レアアース(希土類)泥」開発への取り組み方針を明らかにした。南鳥島近海の排他的経済水域(EEZ)で見つかったレアアース泥をはじめとした海洋資源の開発を、中長期的に取り組むべき分野の一つに設定。マリコンとして培ってきた技術を応用して貢献できる分野でビジネス参画を目指す。
 同社は、東大の産学連携組織「レアアース泥開発推進コンソーシアム」の部会に、14年の設立当時から参画している。資源の探査から製品化に至るまでをカバーした五つある部会のうち、同社は「揚泥・採泥」「残泥処理」をテーマとした2部会で活動している。
 埋め立て造成技術や浚渫技術、海底地盤評価技術を応用。保有する遠隔操作型水中ロボットを採泥に使えないかや生産過程で発生する残泥の有効利用、減容化の検討に取り組んでいる。
 秋山優樹社長は「まずは最初の5年で水深2000メートルで導入技術の検討を進めてきた。次の5年でレアアース泥のある水深6000メートル級の技術を実用化する。水圧が高く、採算が取れる作業ができるかどうかが課題」との見解を示した。同社ら8機関は4月、南鳥島周辺海域に存在するレアアース泥の資源分布を可視化して資源量を把握し、世界需要の数百年分に相当する莫大(ばくだい)なレアアース資源が存在するとの調査結果を発表している。
 決算説明会では洋上風力発電事業への取り組みも紹介。秋山社長は「洋上風力発電事業には6年前から取り組んでいる。現在、数件の工事の受注に向けた取り組みを進めている。新しい船の設備投資も必要となる。船の建造に向けては5年ばかり勉強を続けている。今後の受注状況によっては新造も検討したい」と話した。

(日刊建設工業新聞様より引用)