東京メトロ/メディアツアー展開/初弾はホームドア設置工事、幅広く情報発信

 ◇さまざまな業務を報道機関に公開
 東京メトロは稼働中の自社施設や施工中の現場など、さまざまな業務を報道機関に公開し、幅広く情報発信することを目的とした「メディアツアー」を展開する。初弾はホームドア設置工事。東西線九段下駅(東京都千代田区)に設置するホームドアを搬入するため、9月29日の昼間に行徳車両基地(千葉県市川市)で回送列車にホームドア40開口分を積み込み、同30日深夜の終車後の3時間程度で設置を終えた。
 東京メトロはホーム上の安全対策強化の一環で、6月に全路線全駅のホームドア設置計画を決定した。2024年度までに1日10万人以上が利用する81駅への設置を完了させ、25年度までに全179駅に整備する。9月28日時点の全駅ベースの設置率は50%(89駅)に達する。
 東西線については今回の九段下駅を皮切りに、ホームドアの設置工事を本格的に推進する。仕様は透過型ハーフハイトタイプ(ドアサイズは通常と大開口)で、25年度までに整備を完了させる。
 九段下駅に設置したホームドアはナブテスコ製。1基当たりの重さは500~680キロ。ドア上部には東西線のラインカラーであるブルーの線を入れ、視認性を高めた。他路線を含めて、今後設置するホームドアにはすべてラインカラーが入るという。
 駅ホームへの搬入では、行徳車両基地構内に停車中の回送車両にクレーンと専用架台を使って積み込み、終車後に入線した列車からホームドアを搬出後、事前に空けていたホーム上の穴にボルトで固定。建築限界の測定などで列車運行上の安全を確認した。東京メトロと協力会社、ナブテスコの関係者ら約50人によって一連の作業を終えた。
 今後はホームドアの配線工事などを進める。ホームドア設置で停車時間が平均5秒程度延びることから、円滑な列車運行に向け、停車操作やドア開閉作業などに関する運転手・車掌の訓練も行う。九段下駅のホームドアの供用開始時期は来年2月ごろを見込む。
 メディアツアーについては参加した報道機関の意見なども参考にしながら、四半期に1回程度のペースで開催していく方針だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)