東京都、新宿区/新宿駅周辺再整備へ方針案/駅ビル建替、3層構造の交通結節点に

 東京都と新宿区は9日、新宿駅と直近地区を対象にした「新宿の拠点再整備方針案」を公表した。JR東日本などが所有する既存の駅ビルを建て替えるとともに、駅構内や駅前広場を大規模に再編する方針を打ち出した。鉄道の乗り換え利便性などを向上させ、世界有数の交通結節点にふさわしい「新宿グランドターミナル」へと造り替える。=1面参照
 一般からの意見募集を経て今春をめどに再整備方針を決定する。その後、都市計画決定の手続きを行い、2020年東京五輪以降の事業着手を目指す。
 現在の新宿駅とその周辺は、地下階と地上階の2層構造。再整備では地上階の上にさらに人工のデッキ階を造り、3層構造とする。
 更新期を迎えているJR東日本や、小田急電鉄などが管理する駅ビルは建て替える。「新宿テラス」というコンセプトを取り入れ、駅周辺を眺望できる空間を確保したビルの構築を目指す。さらに新宿テラスには、観光やイベント情報の発信などを行う「地域連携ラボ」を設ける。
 JR線路の上空には、グランドターミナルの顔となる広場「新宿セントラルプラザ」も整備。プラザ内には公益的な交流活動を行える「新宿ラボ」を設置する。
 歴史的建造物としても価値のある現在の西口駅前広場の吹き抜け空間(ボイド)は継承しつつ、新たな景観を形成する。地下、地上、デッキの3層を自由に行き来できるよう、バリアフリー化された縦移動できる動線(ターミナルシャフト)も複数確保する。
 想定している事業主体は国土交通省、都、新宿区、JR東日本、小田急電鉄、東京メトロ、京王電鉄、西武鉄道の計8者。事業内容を▽鉄道駅施設整備▽公共施設整備▽駅ビル建て替え-の三つに分類し、詳細な計画を詰める。

(日刊建設工業新聞様より引用)