東京都/品川駅周辺まちづくり/品川新駅やリニア開業見据え再開発の検討加速

 ◇駅前基盤整備にも注力
 東京都は、港区内で進むJR山手線・京浜東北線「品川新駅」やリニア中央新幹線の整備などと連動した街づくりの検討を加速させる。品川駅北側の都営地下鉄浅草線泉岳寺駅地区で計画している市街地再開発では、今秋の都市計画決定を目指す。MICE(国際的なイベント)の拠点形成を図る品川駅西口地区では、新たな基盤整備などに向けた地区計画を作成する。
 15日の都議会予算特別委員会で、邊見隆士都技監が品川駅周辺で進める街づくりの方向性などを明らかにした。
 品川駅周辺は羽田空港に近く、2027年のリニア中央新幹線開業も控えていることから、都の国際交流拠点に位置付けられている。JR車両基地跡地の開発では、既に品川新駅の整備や土地区画整理事業の工事が始まっている。
 こうした駅周辺事業の進ちょく状況を踏まえ、邊見技監は「品川新駅の2020年暫定開業に合わせ、国道15号からのアクセス道路を整備する。国際交流拠点の機能を担う民間開発を誘導するとともに、地域内の回遊性を高める歩行者デッキ、駅前広場などの整備も促進する」と述べた。
 国道15号西側に位置する品川駅西口地区の開発に当たっては、「京急品川駅の改良に合わせ、東西自由通路の国道15号西側への延伸、駅前広場空間の拡充を行い、国際会議場や宿泊施設の充実などを図っていく」と説明。今後都が整備する都道環状4号や、国と2月に発表した国道15号の上部空間の活用方針などとの整合性を図りながら、「地区計画の作成に向け、地元との合意形成を加速していく」と強調した。
 品川新駅に近い泉岳寺駅では、乗り換えの利便性向上などが課題となっている。
 邊見技監は「都施行の市街地再開発で、泉岳寺駅の改良と街づくりを一体で進める。今月末には都市計画素案の地元説明会を行い、今秋の都市計画決定、品川新駅周辺の街開きが予定されている24年度の事業完了を目指す」と述べた。17年度には泉岳寺駅周辺再開発の相談窓口となる地区事務所も開設し、地権者の生活再建に関する要望などに対応していくとした。

(日刊建設工業新聞様より引用)