東北大学災害研ら/11月に仙台市で世界防災フォーラム開催/1月18日に実行委発足

 ◇委員長に今村文彦教授就任予定
 スイスのダボスで隔年に開催されているIDRC(国際災害・リスク会議)を誘致する形で11月25~27日に仙台市で開かれる「世界防災フォーラム(仮称)」の実行委員会が、18日に立ち上がる。本会議までに3~4回の会合を持ち、内容を詰める。委員長には東北大学災害科学国際研究所長の今村文彦教授が就く見通し。フォーラムには国連や政府、企業、大学などの関係者が参加。一昨年の第3回国連防災世界会議で策定された「仙台防災枠組」を踏まえ、地域防災のあり方を考察する。
 フォーラムは東日本大震災の知見や教訓を世界に発信するとともに、災害の具体的な解決策を参加者らで共有する場となる。11月に仙台市青葉区の国際センターで第1回会合を開催。以後、同会場で隔年に開催する予定だ。
 フォーラムを準備する実行委員会の初会合は18日、東北大学青葉山新キャンパスにある同研究所の多目的ホールで開かれる。委員会の規約や役員を決めるほか、担当者がフォーラムの実施内容を説明する。
 実行委員会のメンバーには同研究所のほか、宮城県や仙台市、東北経済連合会、仙台商工会議所、河北新報社らが加わる予定。
 同研究所の小野裕一所長補佐(教授)はフォーラムについて「東北が震災で得た知見を国内外に発信する機会だ。世界中から集まった防災関連の技術や知識を共有するプラットフォームのような場になる」と話す。
 仙台誘致の意義については「海外から多くの関係者が仙台を訪れ、東北全体に、特に観光面で経済効果が及ぶ。東北は全国でも外国人観光客が少ないエリアだが、会合の参加者に東北を好きになってもらえれば、さまざまな場所に足を延ばしてもらえるようになる」と指摘する。
 小野教授によると、ダボスで開かれてきたIDRCには、少なくとも80カ国から500人以上が参加していたという。

(日刊建設工業新聞様より引用)