東急建設/建築現場でMR技術の活用試行/部材や設備の配置、実物大で図面確認

 東急建設が、建築現場でのMR(複合現実)技術の利用に乗り出す。米マイクロソフトのゴーグル式MR端末「ホロレンズ」を使い、現場にホログラフィックで柱や梁、空調配管などを映し出し、図面通りに工事が進んでいるかどうか確認する。昨年の実証実験で有用性を確認。3月から都内の建築現場に試行導入する。今後、本格投入に向けた動きを加速させ、業務効率化のツールとして利用する方針だ。
 建設現場でのMR活用では、ソフトウエア販売などを手掛けるインフォマティクス(川崎市幸区、三原正一社長)が開発したホロレンズ用のアプリケーション「ジャイロアイホロ」を活用する。
 このアプリとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データなどを連携させる。天井裏の空調機器やダクト、配管、柱・梁など、さまざまな機器・部材の形状や大きさがホロレンズを通して実際の建築物上に表示される。これにより、部材や設備が図面通りに配置されているのか、一目で確認できるという。
 東急建設は、3月の試行導入に向けて、ホロレンズが装着可能なヘルメットなどを開発中。試行導入後は課題や問題点などを抽出。同社に情報をフィードバックし、アプリのバージョンアップにつなげる。同時に運用データを収集・分析して生産性向上の効果を確認し、本格導入を判断する考えだ。
 この取り組みについて、林征弥建築本部BIM推進部部長は「施工時の品質管理や設備などの維持・管理などに役立てる。将来的には設計段階でも利用できるよう検討を進める」と説明。その上で「顧客への説明や施工者同士の情報共有が容易になり、相互理解が深まるツールとして活用できるだろう。今後、人工知能(AI)やクラウドなどとつながるようになれば、さらなる進展が見込める」と期待を寄せる。

(日刊建設工業新聞様より引用)