東洋建設/ポンプ浚渫船のラダー制御自動化/浚渫精度と作業効率向上

 東洋建設は21日、ラダー制御を自動化した浚渫施工管理システムを開発したと発表した。GNSS(全球測位衛星システム)によるポンプ浚渫船の位置情報や各種センサーによるラダー先端の深度情報などを組み合わせ、設計値に従ってラダーをリアルタイムで自動制御する。浚渫状況は3次元(3D)でアニメーション表示されるため、浚渫作業の省力化と精度向上が図られる。
 開発した「TOP SYSTEM-Auto」は、GNSSによって取得する船体の位置情報や傾斜情報、潮位情報に基づいてラダーの深度を自動制御する。繊細なラダー操作がなくなることでオペレーターの技量や経験に左右されずに高い精度で効率的な浚渫が可能になる。
 従来からあるカッター掘削軌道のモニター表示に加え、水中施工箇所の3Dデータを集約して浚渫状況を3Dアニメーションで表示する機能を付加。常に堀跡確認ができるため、掘り残しや掘り過ぎによる手戻りを防ぎ、確実な工程管理が行える。
 3Dモデルには位置情報や機械情報、地盤情報などの施工履歴が属性情報として付与されているため、施工のトレーサビリティー(追跡可能性)も担保できる。
 同システムは九州地方で施工した航路浚渫工事に採用し、機能の有効性を確認しており、自社保有船に標準装備している。今後はさらなる高品質化と安全性の向上を目的に、波浪計測技術や動揺低減技術との連携を図る考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)