清水建設ら5社/RC造基礎梁の開孔補強工法を開発/5~10%コスト減、工期短縮も

 清水建設、鴻池組、錢高組、東急建設、コーリョー建販(東京都文京区、大田真司社長)の5社は16日、「大開孔基礎梁工法」を開発したと発表した。RC造の基礎梁に開孔を設ける際、開孔周囲を補強金物などで補強することで、開孔の直径に対する梁せい(高さ)が従来よりも抑えられる。日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得した。
 RC造の基礎梁に開孔を設ける場合、日本建築学会の「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」では梁せいを開孔径の3倍にすることを求めている。例えば基礎梁に600ミリ径の開孔を設ける場合、梁せいは3倍の1800ミリ以上が必要になる。地震発生時に開孔径の大きさが原因で梁が壊れ建物の破壊要因になる恐れがあるため、梁せいと開孔径の関係に基準を設けている。
 新工法は開孔周囲を補強することで構造上必要とされる耐力を確保し、梁せいを開孔径の3倍から2・5倍に抑える。補強にはコーリョー建販の開孔補強金物「ダイヤレン」を使用し、同時に補強筋も配筋することで耐力を確保する。耐力の確保によって、大地震時に基礎梁が構造性能を維持し、開孔から基礎梁が破壊することを防ぐ。
 基礎梁せいを開孔径の2・5倍に抑制するすると、基礎部の掘削土量や基礎梁のコンクリート量を削減できるため、基礎梁せいを開孔径の3倍とした場合と比較して5~10%程度のコスト削減が見込める。工期短縮も期待できる。
 今後、基礎梁せいが通常の開孔径(600~750ミリ)の2・5倍となる1500ミリ程度の基礎梁を使用する病院やオフィスなどの中低層建物を対象に、大開孔基礎梁工法を提案する。

(日刊建設工業新聞様より引用)