清水建設/中大規模の木質耐火建築実現へ/RC・S造とのハイブリッド構法開発

 清水建設は16日、木質構造の中大規模耐火建築を実現するハイブリッド構法を開発したと発表した。プレキャストのRC接合部材を介して木質構造とRC造、S造を一体化することで、異なる構造での接合部の耐震性を確保し、火災時の熱伝導も抑制する。
 公共建築物木材利用促進法の施行や建築基準法改正による木造規制の緩和を背景に、中高層や大スパンの中大規模耐火建築への木質構造の適用拡大が期待されている。木質構造を採用する場合は、異なる構造の柱・梁の接合部の剛性・耐震性確保や、火災時の木質柱・梁への熱伝導・延焼抑制が課題になる。
 開発したハイブリッド木質構法「シミズ ハイウッド(Shimizu Hy-wood)」は、木質構造とRC造、S造など異なる構造の柱・梁を、プレキャストのRC造接合部材で一体化することで、接合部の耐震性確保や火災時の延焼抑制を実現する。
 RC接合部材と木質梁の連結では、RC造接合部の側部にガセットプレートを設置するなど連結用仕口を設ける。上下層の木質柱の接合では、木質柱の両端に定着している主筋を、上下層から接合部材に設けた挿入孔に受け入れ、双方を機械式継ぎ手で連結してモルタルを充てんする。
 同社は、塗料メーカーの菊水化学工業(名古屋市中区、山口均社長)と共同開発した木質柱・梁「スリム耐火ウッド」の1時間耐火大臣認定を取得している。一般的な1時間耐火の耐火木質柱と比べ、「燃え止まり層」と呼ばれる耐火材料部の厚さを最大で半分にできるため、主に耐火材料部の重量が2~4割程度軽くなる。
 同社は、スリム耐火ウッドの2時間耐火の大臣認定に向けた技術開発にめどをつけており、今後はスリム耐火ウッドをベースに新構法の適用範囲を広げ、事務所や商業施設、学校などへの耐火建築物の展開を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)