環境省/中間貯蔵施設の受入・分別施設が試運転開始/福島・双葉町工区で

 環境省は22日、福島第1原発事故で福島県内に飛散した放射性物質の除染廃棄物を最終処分するまで保管する中間貯蔵施設(福島県双葉町、大熊町両工区)の初弾本体工事の建設現場を報道機関に公開した。2月に次いで2回目となる着工後の現場公開では、双葉町工区で完成した廃棄物の受け入れ・分別施設の試運転を公開した。
 昨年11月に着手した初弾本体工では、両工区で受け入れ・分別施設と土壌貯蔵施設の工事をそれぞれ進めている。双葉町工区の施工は前田建設・奥村組・鴻池組JVが担当している。
 受け入れ・分別施設では、最初に袋詰めの状態で搬入された廃棄物を、袋を破いて取り出し、計2回ふるいにかけたり、水分を取り除いたりして最終的に汚染土と草木などの可燃物に分別する。施設の処理能力は1時間当たり140tで、1袋の処理・分別時間は5~6分。分別後は汚染土を土壌貯蔵施設、可燃物は減容化施設(仮設焼却施設)でそれぞれ保管する。
 同日は、7日に始めた双葉町工区の受け入れ・分別施設の試運転を公開。床面積約1万m2・最高高さ約15mの建屋内に設置したベルトコンベヤーや破袋機、ふるい機、土の改質機などの機械設備を稼働させ、最終的に分別するまでの作業工程を公開した。
 機械設備の運転や監視は隣接する別棟に設けたモニタールームで行う。今後も廃棄物を直接扱う放射線量が比較的高い建屋内に作業員が極力入らなくて済むよう「作業の無人化を重視する」(前田JVの原稔作業所長)という。
 環境省の小沢晴司福島環境再生本部副本部長は、試運転は順調に進んでいるとの認識を示した。同省は今秋までに両工区で汚染土の貯蔵と受け入れ・分別施設の本運転を開始することを目指している。

(日刊建設工業新聞様より引用)