環境省/中間貯蔵施設初弾本体工の現場公開/17年春から順次稼働

 環境省は22日、福島第1原発事故で飛散した放射性物質の除染作業で出た廃棄物を最終処分するまで保管する中間貯蔵施設(福島県双葉、大熊両町)の初弾本体工事の現場を着工以来初めて報道機関に公開した。廃棄物の大半を占める汚染土を保管する土壌貯蔵施設と、廃棄物全般の受け入れ・分別施設の建設が進んでおり、今春以降に順次稼働させる。
 原発事故を引き起こした東日本大震災の発生から3月11日で丸6年。原発周辺地域の除染と、避難した住民の帰還促進が、福島の復興に向けた最優先課題となっている。
 昨年11月に着工した中間貯蔵施設の初弾本体工は「16年度土壌貯蔵施設等工事(双葉町)」(施工=前田建設・奥村組・鴻池組JV)と「同(大熊町)」(同=清水建設・竹中土木・東洋建設JV)の2件。いずれも施設は土壌貯蔵施設と受け入れ・分別施設の二つで構成する。工期は2件とも19年3月29日まで。
 初弾工事では、両工区とも建設地全体(敷地面積約1600ヘクタール)の一部に当たる7ヘクタール程度を活用し、総容量6万立方メートル規模の土壌貯蔵施設と、処理能力が1時間当たり140トン規模の除染廃棄物の受け入れ・分別施設を建設する計画になっている。
 22日には、既に9割程度の工事が終わっている双葉町工区の受け入れ・分別施設の現場と、土の掘り起こしを進めている大熊町工区の土壌貯蔵施設の現場がそれぞれ公開された。双葉町工区の受け入れ・分別施設の工事は、建屋(床面積約1万平方メートル・高さ約15メートル)と大部分の機械設備の設置が完了。今後、一部残った土質改良機などの機械設備の設置を経て今春に試運転を開始する。
 大熊町工区の土壌貯蔵施設の工事では、最深約4メートルまで土を掘り起こす作業が3割程度完了。今後、掘り起こした場所で遮水シートの設置などを進め、今秋に搬入を開始する。
 同省福島環境再生本部の小沢晴司副本部長は「引き続き住民の皆さまと作業員の安全に気を付けて工事を進める」と述べた上で、第2弾の本体工事の早期発注にも意欲を示した。

(日刊建設工業新聞様より引用)