環境省/福島県双葉町の減容化施設工事、10月中旬に入札公告/詳細設計と一括

 環境省は、2011年3月の東日本大震災で起きた福島第1原発事故で福島県内に飛散した放射性物質の除染廃棄物を最終処分するまで保管する中間貯蔵施設(福島県双葉町、大熊町両工区)の建設計画で、年度内に双葉町工区で着工する可燃性除染廃棄物の「減容化施設」の施工者を決める入札手続きを10月中旬に公告する。詳細設計も工事と一括して発注する。双葉町工区に減容化施設を造るのは今回が初めてとなる。
 双葉町工区の減容化施設は、同町細谷地区の敷地約13ヘクタールに建設する。
 減容化施設は、草木などの可燃性除染廃棄物の仮設焼却施設(処理能力1日当たり約150トン)と、焼却過程で出る灰などの仮設灰処理施設(同)で構成する。可燃性除染廃棄物や、その焼却過程で出る灰の受け入れヤードをそれぞれ設置するほか、いずれも焼却炉や排ガス処理設備、管理棟などを設ける。
 双葉町工区の減容化施設の建設計画では、建設予定地を二つの工区に分割し、それぞれ仮設焼却施設と仮設灰処理施設を1カ所ずつ(計4カ所)造る。来年3月下旬に着工し、20年3月の運用開始を目指す。
 中間貯蔵施設は、福島第1原発を取り囲むように配置され、▽除染廃棄物全般の受け入れ・分別施設▽土壌貯蔵施設▽減容化施設(仮設焼却施設)▽仮設焼却施設で出る放射性物質濃度が高い灰(1キログラム当たり10万ベクレル以上)を貯蔵する廃棄物貯蔵施設-の計4種類の基幹施設で構成する。建設費は総額1・1兆円程度と見込まれている。
 事業の進ちょく状況を見ると、昨年9月には初弾となる減容化施設の工事に大熊町工区で着手し、昨年11月には初弾の受け入れ・分別施設と土壌貯蔵施設の工事に両工区で着手している。一方、双葉町工区での減容化施設と、両工区での廃棄物貯蔵施設の工事にはまだ着手していない。
 今回、双葉町工区に建設する減容化施設には、大熊町工区で工事中の同施設にはない仮設灰処理施設が初めて設けられる。
 今後、環境省は今回の双葉町工区での減容化施設工事と並行し、年内にも両工区でそれぞれ初めてとなる廃棄物貯蔵施設の建設工事の施工者を選ぶ入札手続きを公告する。年度内の着工を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)