福島市/新最終処分場建設/容量24・6万立米に増大、18年度の着工めざす

 福島市は、立子山地区に整備を計画している廃棄物最終処分場の基本設計をまとめた。既存の金沢第二埋立処分場(福島市松川町金沢)に代わる施設で、18年度に本体工事に着手する予定だ。オープン型を採用し、埋め立て容量は基本構想時より約2割増え、約24万6000立方メートルとした。概算事業費は約65億円。21年度の供用を目指す。基本設計はパシフィックコンサルタンツが担当。
 金沢第二埋立処分場は95年に供用。焼却灰などを埋め立て処分し、ごみの減量化など延命化を図ってきたが、原発事故による指定廃棄物の焼却灰を仮置きしていることで埋め立て可能容量が大きく減少。安定的に処理を続けるため、新たな処分場の整備が喫緊の課題となっていた。
 市は15年2月に立子山地区を適地として選定し、測量調査や地質調査、環境影響調査などを実施、その結果を踏まえて基本設計をまとめた。
 計画によると、埋め立て地の面積は約1万9000平方メートル。埋め立て容量は基本構想時に約20万立方メートルを見込んでいたが、調査結果を踏まえ、約24万6000立方メートルまで増やした。21年度に供用し、一般廃棄物の焼却灰や破砕不燃物、側溝土砂(除染作業による土砂を除く)を約15年間受け入れる予定だ。
 埋め立て方式は用地の確保や経済性、地質条件などを踏まえ、オープン型を採用。谷地形を利用して埋め立て容量を確保し、下流側に貯留構造物を設けて埋め立て地を造成する。
 構造物の下流側に水処理施設(日量処理能力70立方メートル)と防災調整池(容量3000立方メートル)を整備し、上流部に管理棟を設置する。水処理施設はカルシウム除去と生物処理、凝集沈殿、砂ろ過、活性炭吸着、滅菌を組み合わせた方式を採用する。
 近くを通る県道から最短で処分場へアクセスできる搬入ルートを整備する。
 地下水などの汚染を防ぐ遮水工は、底盤部、のり面それぞれに遮水シートを二重に敷き、遮水シートの間に漏水検知システムを設置する。
 現在、実施設計をパシフィックコンサルタンツが担当して進めている。18年度は森林伐採や県道改良、搬入道路の工事に着手するとともに、同年度半ばごろから3年がかりで本体工事を進める。

(日刊建設工業新聞様より引用)