空調設備工事大手4社/18年3月期決算/全社が増収・営業増益

 空調設備工事大手4社(高砂熱学工業、大気社、ダイダン、三機工業)の18年3月期決算が出そろい、全社が増収・営業増益となった。首都圏で再開発案件の工事が本格化し、公共案件も順調に工事の消化が順調に進んだ。国内の良好な事業環境に後押しされ、採算性の高い工事が多かったほか、業務効率化や収益拡大への取り組みが奏功し増益につながった。
 売上高は、豊富な手持ち工事を順調に消化したことで、前年同期に比べ全社が増加した。連結ベースで高砂熱学工業と大気社は過去最高を記録し、残る2社も高水準となった。
 高砂熱学工業は国内・海外とも工事が順調に進んだ。大気社はビル、産業空調とも好調で前年同期を上回った。三機工業はビル空調・衛生やプラント設備が増加し、増収の後押しとなった。ダイダンは主力の空調工事が18・5%増と堅調だったのに加え、衛生も17・5%増となり売上高を押し上げた。
 利益は各社が営業増益を記録した。高砂熱学工業は「受注時利益の上昇に加え、採算性の高い工事が多くあったことが増益につながった」(大内厚会長兼社長)としている。大気社は売上高と同様にビル、産業空調の両方で利益を押し上げた。三機工業は現場サポート体制の強化など、業務効率化の取り組みを一層進め、売上総利益率が1・3ポイント上昇。STeP(大和地区再開発)計画に伴い発生した固定資産除却損などにより、純利益は前年同期を下回ったものの、営業利益、経常利益は高水準を維持している。ダイダンは、単体ベースの完成工事総利益(粗利益)率が1・1ポイント減少したものの、完工高の増加に伴い増益となった。
 業績の先行指標となる受注高は各社が増加。内訳を見ると高砂熱学工業、大気社、三機工業はともに産業空調が好調をキープし、受注高をけん引。ダイダンは空調工事と水道衛生工事が増加した。
 活況な市場を背景に、各社は受注高を伸ばしており、19年3月期も好決算が期待できそうだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)