竹中土木ら/トンネル切羽監視技術開発/ウェアラブル端末に切羽映像と変位情報表示

 竹中土木は演算工房(京都市上京区、林稔社長)、計測技研(兵庫県尼崎市、橋村義人社長)と共同でウエアラブル端末を使ったトンネル切羽監視技術を開発した。メガネ型などのウエアラブル端末で切羽のリアルタイムの映像を変位状況の情報と一緒に把握できる。神戸大学大学院の芥川真一教授が監修、特許を出願している。
 開発した監視技術は、高精度のレーザー距離計が切羽の押し出し挙動をリアルタイムに測定する。挙動が管理レベルを超えると危険箇所としてラインレーザーでマーキング。現場にいる作業員が直ちに危険箇所を把握できる。管理レベルは任意に設定が可能。スマートフォンなどに情報を送り、警報音やバイブレーターで危険を知らせる。
 ウエアラブル端末やスマートフォンには、レーザー距離計と連動したカメラが撮影したリアルタイム映像が映し出される。映像には距離計の測定結果を基にした危険レベルに応じた情報も一緒に表示される。
 ウエアラブル端末を装着することで、切羽監視員の両手がふさがっている時や、他の作業をしている時でも随時危険状況を確認できる。映像はインターネットで送られるため、場所に関係なく関係者が映像を共有できる。
 福井県のトンネル工事現場に導入し、有効性を実証した。竹中土木は今回開発した可視化による監視技術を、動体観測を行う斜面などの他の工事に適用することも検討中だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)