竹中工務店/作業所サーバーをクラウド化/400カ所対象、18年春までに

 竹中工務店が、現場作業所で図面や工程表など各種資料を保管するファイルサーバーの利用環境の改善に乗りだした。従来は個別の作業所に設置していたサーバーをインターネット上で管理するクラウドに切り替える。出先や本支店、事業所など、作業所以外の場所から必要な資料にアクセスできるようになる。関係者間の情報共有も容易で、タイムリーな合意形成を実現する。
 NTTコミュニケーションズの提供するプライベートクラウドサービスを利用する。ファイルサーバーを置く国内作業所のうち、約400カ所を対象に5月から順次切り替えを進めており、18年春までに完了させる。全社規模の作業所からファイルサーバーをなくす取り組みは業界初という。
 このクラウドサービスに合わせて、通信高速化サービスを利用することで、クラウド導入のネックとなっていたCAD図面など容量の大きなデータへのアクセスも業務に支障のないレベルで運用できるようになる。作業所担当者に配備されたタブレット端末やスマートフォンからもアクセス可能だ。
 個別に設置したファイルサーバーが利用できなくなった場合、バックアップからのデータ復旧に時間がかかっていたが、クラウドサービスにより、安全で確実なデータ保存とBCP(事業継続計画)の強化につながる。
 複数の現場を担当している職員からは、「いちいち作業所に戻らなくて済むようになった。どこにいてもアクセスでき、使い勝手が良い」との声が寄せられており、生産性の向上にも一役買っている。
 今後は、本支店、事業所で共有している各資料にもクラウド化の適用範囲を広げるほか、グループ会社へも展開していく。将来的には、協力会社や設計事務所、発注者など社外の情報共有のクラウド化も視野に入れている。

(日刊建設工業新聞様より引用)