西松建設/シールド施工状況の自動診断システム開発/リスク回避し施工効率向上

 西松建設は22日、シールド工事の施工状況を自動で解析・診断するシステムを開発したと発表した。シールド掘削中のさまざまな計測データを活用して、施工状況を客観的に解析・診断。施工管理データの変調などからトラブルの予兆を発見すると、リスク要因や対処策を選定表示する。トラブルを未然に防ぎ、施工の品質と効率の向上を図るのが狙いだ。
 開発した自動解析診断システム「NS-BRAINs」は、リスク要因を事前に登録できる「特性要因図」、分析・評価結果や対処策の選定表示を行う「対策工エキスパートシステム」などの機能を持つメインシステムと、多変量解析やデータマイニング機能を持ち、施工データの統計解析を行うサブシステムで構成する。
 施工データの変調などからトラブルの予兆を発見すると警報を発し、特性要因図でリスク要因を明示。リスク要因に合わせ、必要な対処法を対策工エキスパートシステムが表示する。データマイニングによって、事前登録した以外の管理値と発生したリスクとの関連性も洗い出すため、従来は見落としていたリスク要因も高精度に発見することができる。
 リスク発生から対策工実施までの履歴は、データとして蓄積・フィードバックし、継続的なシステムの改善・高度化につなげる。
 同システムは、来年度に掘削を開始する予定の「横浜湘南道路トンネル工事」(神奈川県藤沢市、関東地方整備局発注)に適用する予定。その後はシールド工事へ標準適用してデータを蓄積し、現在は手動入力している対策履歴のデータベース化を人工知能(AI)を活用して自動化することを目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)