西松建設/高瀬伸利次期社長「請負と開発ベストマッチへ」/安定した収益基盤構築

 西松建設の経営トップが2009年以来9年ぶりに交代する。4月1日付で高瀬伸利取締役兼専務執行役員関東建築支社長が社長に昇格し、近藤晴貞社長は代表権のない会長に就任する。同社は4月から、長期の経営指針「西松-vision2027」と、3カ年の「中期経営計画2020」を始動。新たな経営体制で主力の建設請負事業を強化するとともに、開発事業などストックビジネスの開拓を進める。将来の建設市場の縮小と競争激化に備え、開発と請負という2本柱を核に、安定した収益基盤の構築を急ぐ。=3面に関連記事
 1月31日に東京都内で近藤社長と共に記者会見した高瀬専務は「20年度以降、建設投資と労働人口の減少が予想される。当社が持続的・継続的に成長するためにはフロービジネス(建設請負)だけではいけない。フロービジネスとその先を見据えたストックビジネス(開発事業など)のベストマッチに取り組む必要がある」と強調し、不動産開発を強化することを明らかにした。
 一方で「ストックビジネスが収益を支えるまでには時間を要する」と指摘。4月に始動する中期経営計画では、従来の建設請負の部分の施策展開が中心となると説明し、長期の経営指針の期間内にストックビジネスを軌道に乗せる方針を示した。
 近藤社長は、高瀬専務を次期社長に選んだ理由として「社長として持つべき力を全て持ち合わせている。会社の成長を担っていける確かな人材だ」と説明。今後のかじ取りについて「業界を取り巻く状況は好転し、業績もそれなりに良かったと思っている。これを次の世代につないでいってほしい」と、次期社長にエールを送った。

(日刊建設工業新聞様より引用)