農水省/CLTのJAS改正へ/板状木材の接着性能安定化、18年夏にも施行

 農林水産省は、大規模木造建築を可能にする構造用の木製重厚パネル「直交集成板(CLT)」の日本農林規格(JAS)を見直す。CLTを構成する1枚当たりの板状木材について、新たに縁の部分に溝を設ける「面取り加工」した物の使用を可能にする。板状木材を接合する際にもれる接着材の逃げ場を確保し、のりの厚さを均一にする。これによって接着性能を安定化させる。
 JASの見直しでは、実際に建築材として採用されたCLTにかかるさまざまな外力への対策も強化する。最新の研究成果や木材の樹種に考慮し、曲げやせん断に対する基準強度を細かく設定する。いずれもメーカーとユーザーの利便性や実効性を高める狙いがある。
 農水省はJAS改正案に対する一般からの意見を5月19日まで募集。改正JASは今夏にも施行する。
 CLTを巡っては、国土交通省も3月29日付で改正告示を施行し、より低いコストで自由度の高い設計を実現しやすくした。具体的には、5層以上に限定していた木造建築物に採用できるCLTの層構成を3層まで薄くした。

(日刊建設工業新聞様より引用)