造り付け家具で家賃増額

18万円の低コストで物件の収益性向上


ユーミーらいふグループ(神奈川県藤沢市)は、築古物件の収益性を向上する多機能の造り付け家具『komikomi(コミコミ)』の商品化に取り組んでいる。

高い費用のリフォームをせずに物件の収益性を上げる商品で、試験的に自社借り上げ物件に導入した。
築26年のアパートに設置し、4戸の家賃を最大1万7000円増額した。
費用は18万円だ。

設置したのは、上部がベッドで下部がデスクとクローゼットの機能を備えた造り付け家具。
プレカットの合板端材で作り、費用を抑えた。
8戸中4戸に取り付け、1戸が家賃7000円アップで、残りの3戸は1万5000円以上値上げし、すべて2週間以内に成約した。
年間の家賃収入を比較すると設置後は78万円増額するという。

対象物件は神奈川県平塚市に建つ『第一南原ハイツ』は築23年の木造アパートで、新築時から家賃が下がり、最も安くて3万円の部屋もあった。
1Kの約17㎡で学生向けだが、最寄りの神奈川大学への交通の便が悪く、また老朽化していたことが値下げした理由と考えられる。
グループ内の仲介会社へのヒアリングで、学生向け物件では家具家電付きの入居が決まりやすい傾向があったため、安価で多機能を備えた同標品を企画した。
この家具は原状回復義務がなく、塗装やクロス貼り、釘打ちなどのカスタマイズが可能。
商品名『komikomi(コミコミ)』で特許を出願予定だ。

湘南ユーミーまちづくりコンソーシアム(同)の下山太郎執行役員は「オーナーにとって費用負担が大きいリノベーションによりも、実用性とコストに優れている事例。全国のオーナーに知ってほしい」と話している。

(全国賃貸住宅新聞様より引用)