都内で池原義郎氏をしのぶ会開く/日本を代表する名建築残す/学生指導にも情熱

 5月20日に89歳で死去した建築家で日本芸術院会員の池原義郎(いけはら・よしろう)氏を偲(しの)ぶ会が27日、東京都新宿区の早稲田大学大隈講堂大講堂で開かれた。早大教授時代の教え子や親交のあった知人・友人らが集まり、池原氏との思い出などを語り合った。
 冒頭、鎌田薫早大総長が池原氏の遺族に対し、芸術振興に顕著な功績があった早大交友を表彰する「芸術功労者」を贈呈した。
 日本芸術院を代表して彫刻家の澄川喜一日本芸術院第一部長は「日本を代表する建築家として理性と感性を詩的に統合させた名建築を数多く世に残された」と故人をたたえた。友人を代表して穂積信夫早大名誉教授は「人への思いやりがひときわ熱く、学生の指導でも手を取るように情熱的に建築のことを話された。早大の学生を温かく見守ってほしい」と語り掛けた。
 日本建築学会の古谷誠章会長は「先生が建築分野の学術と芸術の統合を果たされ、日本の現代建築の発展に寄与されたことに深甚の謝意を表したい」、偲ぶ会実行委員会委員長を務めた中川武早大名誉教授は「後に続く若者は建築の可能性と喜びを余すことなく伝えてくれる珠玉の言葉の数々、かけがえのない作品と共に生きていく」と述べた。

(日刊建設工業新聞様より引用)