鉄筋継手協会/「総合優良継手会社」認定へ/圧接・溶接に機械式追加

 日本鉄筋継手協会(JRJI、岡野素之会長)は、ガス圧接、溶接、機械式といった複数種類の鉄筋継ぎ手を施工できる専門工事会社を「総合優良継手会社(仮称)」として認定する制度を創設する。かつて継ぎ手の9割を占めていた圧接が現在は7割に低下する一方、機械式の採用が増えるなど市場の変化に対応。複数種類の継ぎ手で多様な要求に応え、施工の合理化を図る会社の活用を促していく。
 協会は昨年10月、発注者、設計者、ゼネコンなどの関係者が参加する検討委員会を設置。これまで3回の会合を開き、継ぎ手施工会社へのヒアリングも交えて認定制度のあり方を議論してきた。
 11日に東京都内で開かれた協会の新年賀詞交歓会であいさつした岡野会長は、「新たな時代に向けてすべての継ぎ手を対象にした認定制度の設置を検討している」と表明。これまで対象ではなかった機械式継ぎ手も含めた複数の継ぎ手によって施工の合理化に貢献できるようにする考えを示した。
 優良施工会社を認定する制度として協会はこれまで、圧接系で「優良圧接会社認定」「A級継手圧接施工会社認定」「A級継手天然ガス圧接施工会社認定」、溶接系で「優良A級継手鉄筋溶接施工会社認定」「JRJI鉄筋溶接施工会社」「登録鉄筋溶接施工会社」などを用意。自主的に高水準の品質管理体制を備えた会社を協会として認定し、発注者、設計者、工事管理者などに周知することで採用を促してきた。このうち、優良圧接会社には96社、A級継手圧接施工会社には78社が認定されている。
 総合優良継手会社は、これら従来の認定制度に機械式を含め、総合的に継ぎ手施工が行える会社をイメージしている。建設現場では近年、鉄筋の種類などに応じて複数種類の継ぎ手を使い分けるようになっており、従来はガス圧接をメインとしてきた専門工事会社も複数の継ぎ手を手掛けるようになってきている。
 こうした実態を踏まえて協会は、総合的に継ぎ手施工を手掛ける会社を認定する方向で検討に着手した。ただ、現段階では「認定をいつから始めるかは未定」(協会)としている。
 圧接専門会社で組織する全国圧接業協同組合連合会(全圧連)の大場毅夫会長は、協会が行う総合優良継手会社の認定を今後の事業展開の「足掛かりにしていきたい」と制度創設に期待を寄せている。

(日刊建設工業新聞様より引用)