鉄道運輸機構/長野県飯田市でリニア中央新幹線中央アルプストンネル安全祈願式開く

 JR東海が進めるリニア中央新幹線(東京・品川~名古屋)建設事業のうち、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が受託した「中央新幹線、中央アルプストンネル(松川)外」工事の安全祈願式が20日、長野県飯田市の妙琴公園で行われた。施工は戸田建設・あおみ建設・矢作建設工業JVが担当する。安全祈願式には約90人の関係者が出席。神事では、松野篤二JR東海常務執行役員、竹津英二鉄道運輸機構関東甲信工事局長、牧野光朗飯田市長、秋場俊一戸田建設代表取締役専務執行役員らが玉串をささげ、工事の安全を祈願した。
 長野~岐阜県間に整備する中央アルプストンネル(延長約23キロ)と風越山トンネル(約5・6キロ)のうち、中央アルプスは約4・9キロ、風越山は約2・3キロ、非常口トンネル約1・1キロを施工する。工期は101カ月。長野県内では南アルプストンネル(長野工区)に続いて2番目の着工になる。
 JR東海と鉄道運輸機構は昨年12月に工事説明会を開催し、2月14日に飯田市鼎地区内における工事用車両の通行等に関する確認書に調印。20日の着工を迎えた。JR東海の松野常務執行役員は「着工を迎えることができたのは多くの関係者の協力のおかげ。安全と環境に配慮して工事を進めたい」と述べた。秋場代表取締役専務執行役員は「リニア中央新幹線の工事に施工者として参画できること、中央アルプスのトンネルを掘ることができること、この2点に非常に喜びを感じる」と述べるとともに「トンネル技術者は熱い気持ちでいる。地域とのコミュニケーションを図り安全第一で工事を進めたい」と意気込みを語った。
 着工した中央アルプスの松川工区は、横幅約13メートル、高さ約8メートル(掘削断面積約100平方メートル)。最大土被りは約600メートル。今月中に電柱などの移設作業を完了させ、妙琴公園内で工事用道路やヤード整備を進める。トンネルの掘削開始は19年度末以降になる。工期は25年5月26日。
 □戸田一生所長(戸田建設JV)の話□
 「市街地に近い現場だけに、地元に迷惑をかけないことを第一義とし、安全や環境に配慮して進めたい」。

(日刊建設工業新聞様より引用)