長崎県、大村市/一体型図書館・市歴史資料館建設/実施設計概要公表

 長崎県と大村市は、共同で建設する「長崎県立・大村市立一体型図書館および大村市歴史資料館(仮称)」の実施設計概要を公表した。建物規模はS造6階建て延べ1万3269平方メートル。周辺地域や風景と調和するよう低層で軒の深い1枚の大屋根で建物を覆い、内部は吹き抜けのある大空間とする。1階に歴史資料館を併設し、交流スペースなども設ける。設計担当は佐藤総合計画・INTERMEDIAJV。
 一体型図書館は市町村立図書館を効率的に支援でき、さまざまな交通手段で来館できる県央の大村市の中心市街地に建設する。建設場所は同市東本町513ほか(敷地面積約1・62ヘクタール)。
 県立図書館と市立図書館の施設区分のない一つの図書館とし、収蔵能力は約202万冊。施設を南北に貫くエントランスや多目的ホール、憩いの空間となる広場を設け、人々が集える場として中心市街地ににぎわいを創出する。自然光を効果的に取り込むとともに各種の省エネルギー機器を採用し、非常用発電機を備え災害時にも安全を確保できる施設とする。
 来館者が利用する1階から4階までは吹き抜けを設け見通しの利く空間とすることで目的のコーナーにアクセスしやすくする。1階はにぎわいの空間、2~4階は本との出会いや知識を深める静かな空間とする。
 1階には児童書スペースや200人収容可能な多目的ホール、企画展示を行えるギャラリー、カフェなどを配置。大村市の歴史資料を展示・保存する大村市歴史資料館(仮称)を併設する。
 2階には約177万冊の収容能力があり資料保存センターとしての機能を持つ閉架書庫、グループ学習室、130席の学習スペース、研修室、会議室、ボランティア室を設け、3階には約21万冊の一般資料開架・資料閲覧スペースなどを配置する。4、5階は書庫とする。
 県では本年度6月補正予算に建設工事費として18年度までの限度額約85億円の債務負担行為を設定しており、17年2月定例県議会に契約締結議案を諮るスケジュールで工事発注手続きを進める予定。年内には一般競争入札を公告すると見られ、建築工事についてはWTO対象案件となる見込み。約22カ月の工事期間を経て18年度中の完成・開館を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)