関東整備局/八ツ場ダム(群馬県長野原町)定礎式開く/施工は清水建設JV

 関東地方整備局は4日、群馬県長野原町で建設している八ツ場ダムの定礎式を現地で開いた。関係者約250人が出席し、工事の安全と早期完成を祈念した。施工は清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステムJVが担当。19年度の完成へ向け工事が本格化する。
 式典には関東整備局の大西亘局長や群馬県の大澤正明知事、清水建設の井上和幸社長らが出席した。定礎の儀では大澤知事、大西局長らが鎮定の儀、斎鏝の儀、斎槌の儀、埋納の儀を行った後、礎石にコンクリートが流し込まれた。
 大西局長は「これまでの長い、そして様々な経緯を経て、定礎式を迎えることができた」と述べ、地元関係者らに謝意を伝えるとともに、「八ツ場ダムにより、首都圏の治水や利水機能をさらに増強することが可能となる。いわば首都圏の心強い用心棒だ。生活再建事業も含め、引き続き全力で取り組む」とあいさつした。
 大澤知事は「洪水や渇水から首都圏を守る重要な社会資本であるとともに、吾妻地域にとって未来創生への新たな地域資源になる」と期待を表明。井上社長は「大変意義深い工事だ。各社の総合力を結集し、後世に残る立派なダムをお納めする」と語った。
 建設地は群馬県長野原町川原畑八ツ場ほか。堤高116メートル、堤頂長291メートル、堤体積約100万立方メートルの重力式コンクリートダムで、総貯水量は1億0750万立方メートルを想定している。洪水調節や流水の正常な機能維持、新規都市用水の供給、発電が整備目的で、総事業費は約5320億円。
 1947年のカスリーン台風による洪水を契機に調査が始まり、70年に事業着手。2015年に本体工事の起工式が行われ、昨年6月にダム本体のコンクリート打設を開始していた。現在は、堤高の約1割までコンクリート打設が進んでおり、放流設備の設置に向けた準備も始まっている。
 関東整備局の矢崎剛吉八ツ場ダム工事事務所長は「いろいろな人のご苦労があって今があるというのが、一番の原点だ。清水建設JVと一丸となって頑張りたい」と語った。清水建設JVの高力雅人所長は「皆さんが待ち望んでいるダムなので、しっかりと造っていきたい」と抱負を述べた。

(日刊建設工業新聞様より引用)