関東整備局/新大宮上尾道路整備事業/CIM導入見据え検討本格化

 ◇点群データを予備設計で活用
 関東地方整備局が新大宮上尾道路整備事業へのCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)導入を見据えた検討に本腰を入れている。既に3次元(3D)測量を実施済みで、これから着手する予備設計にデータを活用する。占有物などの調査や施工時の取り合い確認、住民説明などを含め、どのような作業に有効なのか内部で議論を深めている。
 大宮国道事務所が5日に開かれた「埼玉県i-Construction推進連絡会」で現段階の進展状況を報告した。
 新大宮上尾道路はさいたま市中央区円阿弥~上尾市堤崎を結ぶ延長約8・0キロの路線。国道17号の上部に高架構造の自動車専用道路を整備する。一部に有料道路事業が導入しており、関東整備局と首都高速道路会社は6月、基本協定を締結した。関東整備局は与野ジャンクション(JCT)部を除いた本線橋梁部などを担当する。
 関東整備局は本年度、MMS(モービル・マッピング・システム)を使い計画地の点群データを取得。数値地形図データや断面図が作成可能な環境を整えた。3D設計による数量自動算出や架空線情報を考慮した施工計画の立案、交差点における視距への影響の確認、遮音壁の検討などに活用。3DGNSS(全球測位衛星システム)対応重機と工程表との連動も視野に入れる。植栽の状況なども含め現地の状況を考慮して設計できるため、手戻りが生じるような状況を防ぐ上でも有効と見ている。
 今後は冠水災害対策や路面点検調査、3Dデータを用いた維持管理なども含めて、幅広い範囲で有効活用できないか検討を進めていく。
 道路測量業務は八州が担当している。大儀健一大宮国道事務所長は「ICT(情報通信技術)を活用しながら効率的に設計・施工を進め、CIMにつなげていきたい」と話す。

(日刊建設工業新聞様より引用)