阪神大震災から22年/兵庫県ら「1・17のつどい」開く/経験と教訓語り継ぐ

 6434人が犠牲となり、3人が行方不明になった阪神・淡路大震災は17日、発生から丸22年がたった。兵庫県内では各地で追悼行事が行われ、県などが主催する「ひょうご安全の日 1・17のつどい」には、国や県、神戸市のほか、東日本大震災や熊本地震の関係自治体からも参列。南海トラフ地震の発生が懸念される中、震災の経験と教訓を語り継ぐとともに、新たな飛躍「兵庫創生」への決意を新たにした。
 ひょうご安全の日のテーマは「1・17は忘れない-『伝える』『備える』『活かす』」。恒例のメモリアルウォークをはじめ、防災展示、防災訓練、体験学習などが行われ、東日本大震災や熊本地震、鳥取地震の復興の取り組み状況も紹介された。HAT神戸(神戸市中央区)の人と防災未来センター慰霊のモニュメント前で開かれた1・17のつどいには約1500人が参加。神戸市の震災未経験者が4割を超えるなど風化が懸念される中、今年は小中高生や大学生ら多くの若者が集まった。
 式典は午前11時50分に始まり、兵庫県議会の藤田孝夫議長による開会の言葉に続き、正午の時報とともに犠牲者に黙とうをささげ、市立なぎさ小学校の児童が「カリオンの鐘」を打ち鳴らした。
 主催者を代表して井戸敏三兵庫県知事は「兵庫は創造的復興を目指した20年を経て、新たな飛躍『兵庫創生』の取り組みを本格化させている。少子高齢化や東京一極集中など将来への不安が高まる今こそ、震災を乗り越えてきた県民の英知を結集し、希望に満ちた兵庫の明日を切り開いていかなければならない」と力強く語った。
 政府を代表して末松信介国土交通副大臣は「震災を乗り越え、再び築き上げてきたものが二度と崩れることのないよう災害対策の推進に対し、全力を尽くしたい」と述べた。
 地元の小中高生もメッセージを披露し、県立舞子高3年の安田もえさんは「災害はまた、必ずやってきます。大切な人、もの、場所、時間を奪われること。私は誰一人として、そんな経験をしてほしくありません。二度と繰り返してはいけません」と語り、なぎさ小の児童らが被災者を勇気付ける曲「しあわせ運べるように」を合唱した。
 最後に、人と防災未来センターの河田惠昭センター長が「次なる災害に備えるには、もっと対策を進めなければならない。災害文化を豊かにして、安全・安心の社会に向かうのだ。震災の教訓は、すべての災害に通じる知恵だから」と「ひょうご安全の日宣言」を読み上げ、参列者が献花台に花をささげた。
 HAT神戸のなぎさ公園では、災害特殊車両や防災用品の展示、地震体験、炊き出しなどが行われ、東北3県や熊本県、鳥取県の物産品が販売された。
 神戸市と市民団体主催による「阪神淡路大震災1・17のつどい」は、市役所南側の東遊園地で開かれ、地震が発生した午前5時46分に黙とうをささげ、遺族らが献花。「1・17」の文字が描かれた竹灯籠(どうろう)にろうそくの炎がともされた。

(日刊建設工業新聞様より引用)