電気事業者の18年度供給計画/再生可能エネ新設が急増、27年度までに410カ所

 再生可能エネルギーによる発電施設の新設計画が急増している。電気事業者(1125者)が3月1日までに電力広域的運営推進機関に提出した「18年度供給計画」の取りまとめ結果によると、2027年度末までの10年間の電源開発計画(使用開始時期の未定案件を含む)では、太陽光や風力など「新エネルギー等」による発電施設410カ所(出力580・6万キロワット)が新設される見通し。前年度の取りまとめ結果(電気事業者938者)の353カ所(出力448・6万キロワット)から57カ所増えた。
 新エネルギー等を電源とした新設計画のうち、太陽光の331カ所(363・8万キロワット)が最多となり、風力51カ所(152・7万万キロワット)、バイオマス23カ所(58・0万キロワット)、廃棄物5カ所(6・1万キロワット)が続く。
 他電源の新設計画では、火力発電が前回の55カ所(2009・0万キロワット)から47カ所(1741・8万キロワット)、水力が31カ所(29・4万キロワット)から32カ所(27・9万キロワット)となった。火力発電の内訳は、液化天然ガス(LNG)が17カ所(896・6万キロワット)、石炭が14カ所(809・0万キロワット)、石油が13カ所(6・2万キロワット)。
 一方、既存施設の廃止計画は火力・石油の29カ所(207・4万キロワット)、新エネ・風力の24カ所(13・9万キロワット)、水力・一般水力の13カ所(17・2万キロワット)など。
 電源構成の推移(17~27年度)を見ると、主力電源である火力が54・0%から50・8%に、水力が16・3%から14・5%に、原子力が12・1%から8・9%にそれぞれ低下。新エネルギー等の比率は17・6%から25・7%に上昇する。方式種別では火力・LNGの25・0%と新エネ・太陽光の21・9%によって全電源の半分近くを占める見通しだ。
 電源設備利用率の推移では、水力が19・5%から20・4%に、火力が51・6%から45・0%に、新エネルギー等が15・7%から17・0%に変動。火力発電については設備量が増加する一方、新エネ電源の増大などを受けて発電電力量が減少し、利用率は低下傾向にある。
 送配電設備の整備計画のうち、主要な送電線路の増加長さ(水平距離)は601キロ(うち架空572キロ、地中30キロ)。変圧器の増加容量は1万8020メガボルトアンペア、交直変換所の増加容量は2100メガワットとしている。
 電気事業者が計画している主要な送電線路と変電所で18年度着工案件(件名は仮称含む)は次の通り。
 【北海道電力】
 ▽SBエナジー八雲PV連系線(水平距離0・2キロ)=電源対応で4月着工▽SBエナジー八雲PV連系187キロボルト開閉所=電源対応で6月着工▽南早来変電所(容量200メガボルトアンペア)=電源対応で8月着工▽宇円別変電所(100メガボルトアンペア)=高経年化対策で19年3月着工
 【東北電力】
 ▽需要家線名取変電所Dπ引き込み(水平距離0・4キロ)=需要対策で5月着工
 【東京電力パワーグリッド】
 ▽G7060005アクセス線(水平距離1キロ)=電源対応で5月着工▽電源アクセス線(0・1キロ)=電源対応で12月着工▽新宿線引き替え(21・1キロ)=高経年化対策で19年2月着工▽東新宿線引き替え(5・0キロ、5・3キロ)=高経年化対策で19年2月着工▽新茂木変電所(容量1500メガボルトアンペア)=電源対応で9月着工▽姉崎中央変電所(300メガボルトアンペア)=電源対応で4月着工▽新京葉変電所(450メガボルトアンペア×2台)=高経年化対策で7月着工▽上野変電所(300メガボルトアンペア)=系統対策で12月着工
 【中部電力】
 ▽飛騨分岐線(水平距離0・4キロ)=安定供給対策で4月着工▽駿遠変電所(容量300メガボルトアンペア)=高経年化対策で19年1月着工▽知多火力変電所(450メガボルトアンペア)=高経年化対策で12月着工▽同(同×2台)=電源対応で12月着工
 【関西電力】
 ▽大飯幹線・新綾部線系統変更(水平距離1・9キロ)=系統対策で19年3月着工▽新神戸線増強(21・5キロ)=電源対応と高経年化対策で19年3月着工▽新綾部変電所(容量300メガボルトアンペア)=高経年化対策で5月着工▽湖南変電所(200メガボルトアンペア)=高経年化対策で8月着工
 【中国電力】
 ▽新徳山変電所(容量300メガボルトアンペア)=高経年化対策と電源対応で6月着工
 【四国電力】
 ▽需要家線(水平距離0・7キロ)=高経年化対策で5月着工▽松山東線(47・8キロ)=高経年化対策と系統対策で8月着工
 【九州電力】
 ▽電源アクセス線(水平距離0・3キロ)=電源対応で11月着工
 【北海道北部風力送電】
 ▽北部送電豊富中川幹線(水平距離51キロ)=電源対応で10月着工▽北豊富変電所(容量165メガボルトアンペア×3台)=電源対応で10月着工。

(日刊建設工業新聞様より引用)