青森県/駒込ダム建設(青森市)/18年度に本体工発注、事業費450億円

 青森県は18年度、堤川水系の駒込川上流に建設する駒込ダム(青森市駒込)の本体工事を発注する。洪水調節や発電用などに利用するダムで、19年度に転流工を開始し、31年度の事業完了を目指す。堤体部までの工事用道路の整備も順調に進んでいる。18年度当初予算案には工事費など9億円を計上したほか、19~31年度の債務負担行為で330億72百万円を盛り込んだ。総事業費は約450億円。
 駒込ダムは、堤川水系の抜本的な治水対策として堤川上流の下湯ダム(1988年完成、総貯水量1260万立方メートル)や横内川の多目的遊水地(2003年完成、貯水容量220万立方メートル)と共に計画し、82年の事業採択後、02年度に現地着工した。工事用道路(延長約4・3キロ)は県道から堤体部と土捨て場を結ぶ4本のルートで構成し、本体工事を始める19年度にほぼ完成する見通し。
 計画によると、洪水時のダム地点の流量(毎秒570立方メートル)のうち340立方メートルを調節し、100年に1度程度の発生が予想される洪水に対して安全を確保する。用水などの安定取水や発電用などにも有効利用する。
 形式は重力式コンクリートダム。堤高84・5メートル、堤頂長290・1メートル、堤体積31万7000立方メートルの規模で、既に詳細設計は完了している。総貯水容量は780万立方メートル、有効貯水量は590万立方メートル、湛水面積は38ヘクタールを想定。
 ダム右岸の地質構造が複雑で、調査や本体工事の設計に時間を要したため、事業期間を5年延ばし、31年度に変更した。右岸部では切り土のり面を抑制し、環境への影響が少ない「造成アバットメント工法」を採用する。
 本体工事では、堤体の基礎掘削に先立ち、川の流れを一時的に切り替える転流工から着手する。その後掘削を開始する。
 事業費の内訳は工事用道路などを含めた本工事費が約356億円、測量・試験費が約82億円、用地・補償費が約2億円など。工事用道路の進ちょく率は9割を超え、16年度にダムの基本的な構造や施工計画の検討を終えた。設計は建設技術研究所が担当。

(日刊建設工業新聞様より引用)