鳥取県立博物館/県美術館整備/基本構想検討委が中間報告、延べ1・2万平米想定

 ◇建設地選定へ県民調査
 鳥取県立博物館は4日、鳥取県美術館整備基本構想検討委員会を開き、整備基本構想の中間報告をまとめた。必要な機能・設備を完備した美術館の施設モデルとして延べ1万2240平方メートルを想定。建設費の目安としては用地、外構などを除き70億~100億円程度が必要とした上で、役割分担、機能連携などによる整備内容の圧縮、建築デザインや構造設備の簡素化などにより10億円程度削減できるとともに、PFI手法の採用でさらに10%程度の工事費削減が見込まれるとした。
 建設候補地については県民意識調査を早期に実施し、これを踏まえ建設地を選定、そう遅くない時期に最終報告を取りまとめるとしている。
 中間報告によると、新たな美術館を「人口減少時代における鳥取県創生の拠点」とするため、▽鳥取県にゆかりのある美術の蓄積・継承に努めるとともに、国内外の優れた美術を鑑賞・学習する機会を提供する▽鳥取県の文化的個性を確認しつつ、多彩で良質な美術に親しんでもらうことで、文化的な独創性・創造性を育む▽文化的な個性や魅力を高め、さまざまな芸術、文化があふれ心豊かに暮らせる地域を作り上げる▽美術を介して県内外の多くの人を引き付け、さまざまなヒト・モノ・コトを結び付けて新たな交流と発展の核となる-の目的意識を持って整備・運営していく必要性を示した。
 そのための必要機能を収集保管、展示、調査研究、教育普及、地域・県民との連携・協働とし、主な施設・設備のモデルから必要面積を1万2240平方メートルと試算。隣接施設との連携などの取り組みで9000~1万平方メートル程度まで施設規模を圧縮することも想定できるとした。
 課題となっている建設地は、これまで13カ所の候補地の適合性評価を行い、▽鳥取市役所跡地(8885平方メートル)▽鳥取砂丘西側一帯(25万9247平方メートル)▽倉吉ラグビー場(2万2060平方メートル)▽旧鳥取県運転免許試験場跡地(2万5383平方メートル)-の4カ所が総合的に見て適性が高いと評価されている。
 建設地への県民の関心は非常に高く、これまで以上に県民の意向を踏まえた判断が必要だと指摘。委員会が建設場所を選定し最終報告をまとめるに当たり、速やかに県民意識調査を実施するよう求めている。

(日刊建設工業新聞様より引用)