鹿島、NECネッツエスアイ/入院患者睡眠環境最適化システム開発/音や光を自動制御

 鹿島とNECネッツエスアイは15日、多床室(相部屋)に入院する患者の睡眠環境などを自動的に最適化するシステムを開発したと発表した。音や光などの睡眠環境を構成する要素を各患者の生活リズムに合わせて自動制御することで、各患者にとって最適な療養環境を創出する。改修工事での導入も可能。18年度は改修を含め年間200床以上の受注を目指す。
 「NEM-AMORE(ネマモーレ)」は、鹿島が16年に開発した睡眠環境の最適化技術と、NECネッツエスアイの室内環境制御技術を融合した。室内の騒音や照度、温度を測定する環境センサーと、患者の睡眠状態を検知する生体センサーを活用。就寝前や睡眠中、起床など状況に応じて音と光、温熱の3要素が最適な状態になるよう制御する。
 具体的には、生活音や廊下の歩行音などで患者の入眠が阻害されないよう、雑音を緩和する微弱な音「ブラウンノイズ」を発生させ眠りに就きやすい音環境を整える。窓から離れた日当たりの悪いベッドには、時間によって照度が変化する「模擬窓照明」を設置し、生活リズムに応じた照度を確保する。睡眠時には発熱量の多い頭部に微弱な風を送風し、快適な入眠と深い眠りを促す。
 システムの導入により、患者の良質な療養環境の確保だけでなく、患者が夜眠れないことに起因する病院スタッフの負担軽減などの効果も期待されている。

(日刊建設工業新聞様より引用)