鹿島道路/重機ブレーキアシストシステムを開発/人やモノを感知し2段階で自動停止

 鹿島道路はロードローラーなどの舗装用重機のブレーキアシストシステムを開発した。後方に人感センサーを設置し、人や障害物を感知すると自動停止する。二つのブレーキが段階的にかかるため、舗装路面にブレーキ痕が残りにくい。重機メーカーを問わず後付けで搭載でき、レンタルにも対応可能だ。同社の油圧駆動式タイヤローラー、タイヤショベルなど10台に導入済みで、18年度内に導入台数を20台にまで拡大する。
 舗装用重機は前後進を繰り返して締め固めなどの作業を行うが、前方と比較して後方は目視による安全確認がしにくく、回避行動の操作が遅れがちという課題があった。システムはこうした後進時の人やモノとの接触事故を防止する目的で開発した。
 システムはセンサーで感知した情報を重機に伝える制御ボックス、人感センサーが付いたカメラ、カメラの映像を映すモニターの三つで構成する。カメラにはドイツのセンサーメーカー・SICKのステレオカメラを使用した。
 後進時に設定した範囲内に人やモノを感知すると警報が鳴ると同時にブレーキが自動でかかり、重機を停止させる。ブレーキは緩慢に停止する油圧ブレーキと、完全に停止するネガティブブレーキが2段階でかかるため、運転員へのブレーキショックがかかりにくく、舗装路面にもブレーキ痕が残りにくくなる。
 ブレーキがかかった後は運転員がレバーを中立に戻すことで解除される仕組みで、人やモノがセンサーの範囲からいなくなった瞬間に再び動きだすという危険をなくした。
 センサーの感知範囲は任意に設定が可能で、人とモノを別々に認識する。人やモノを感知した場合は運転席から見えるモニターに人とモノがそれぞれ異なるサインで強調される。
 同社は今後、重機側からの一方的なセンシングのみに頼らず、周囲の人や機材などからの情報を重機が受けて確実に作動する安全装置としての改良を図る考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)