鹿島/豪州現法が準大手建設会社買収/非住宅部門を強化、領域拡大で経営基盤強化

 鹿島は2日、オーストラリア現地法人のカジマ・オーストラリア(KA、梅原基弘社長)が現地の準大手建設会社コクラムを買収したと発表した。コクラムは医療・福祉や教育・研究・文化、生産施設など非住宅分野の建設事業に強く、先行する住宅分野の建設・開発事業と並ぶ柱として、非住宅分野を強化するのが狙い。オーストラリアでの企業買収は15年4月のアイコンに続き2件目となる。
 コクラムは1861年創業。ビクトリア州メルボルン近郊のアボッツフォードに本社を置き、オーストラリアの主要都市(メルボルン、シドニー、ブリスベン、キャンベラ、パース)のほか、中国、米国、ニュージーランドでも事業を展開している。従業員数は約760人(2月末時点)、売上高は約450億円(16年6月期)。
 先に傘下に収めたアイコンは住宅分野の建設・開発事業を得意としており、この分野の業績が堅調に推移しているという。今回のコクラム買収により、経営課題の一つである非住宅分野での競争力を獲得し、市場環境の変化に対応できるバランスの取れた経営基盤の構築を急ぐ。
 将来的には、コクラムとアイコンの合併も視野に入れている。得意分野が異なる両社が合併することで補完関係が生まれ、市場での存在感と営業力の向上が見込めるほか、生産計画から施工まで各段階での相乗効果、管理部門の統合による効率化などさまざまなメリットが期待できるという。
 コクラムは中国で、欧米や日系資本による大型医薬品工場・研究所のEPCM(エンジニアリング、調達、コンストラクションマネジメントを一貫して行う契約)の実績が豊富にある。鹿島グループとして中国の医薬系EPCM事業に進出するとともに、既存の建設事業との連携を深めながら、さらに幅広い事業領域で高品質のサービスの提供を目指す。
 KAは15年に設立。15年度の建設事業受注高は842・9億円、売上高は266・6億円。16年度は建設事業受注高478・2億円、売上高503・9億円を見込む。

(日刊建設工業新聞様より引用)