BIMのその先を目指して・21/樋口一希/大東建託が管理建物設計図書の電子化完了

 大東建託では、経年劣化や災害時の消失リスク低減、保管コスト削減、閲覧対応のスピード化などを促進するために、創業時から保有する全ての設計図書の電子化を進めていたがこのたび完成した。

 □データには敷地・修繕・資材を含む建物情報などを加え、ビッグデータ化して計画立案に援用□

 創業時の1974年から保有する管理建物設計図書の電子化プロジェクトは15年秋にスタートし、約1500万枚の電子化が完了したと発表したのは本年8月25日であった。
 今回の電子化により、紙資料に生じる経年劣化の防止、災害時等の消失リスク低減、保管スペースやコストの削減、図面閲覧対応のスピード化などが実現し、大幅な業務効率化が期待される。
 今後は、電子化したデータに対して敷地情報、修繕や資材を含む建物情報などを加えビッグデータとして集約し、本社での一括管理の下、修繕計画の立案や施工計画の自動作成など、より一層の効率化やサービス向上につなげていく予定とのことだ。

 □更なる管理および検索能力の向上のため電子化された設計図書は図面建築システムに登録□

 約1500万枚の管理建物設計図書の電子化を短期間で完成させた背景には、周到に練り上げられた戦略があった。
 国内の各支店や外部倉庫に分散保管していた約1500万枚の管理建物の設計図書をベトナムに輸送し、現地の作業所(CADネットワークサービスのベトナムCADセンター)でスキャニングし、電子化した。その際に確実にスキャニングし、高品位のデータとするため、事前に現地を訪問し、スタッフ教育を実施するなど万全の体制を構築した。当然のようにベトナムで電子化を実施することで作業コストの大幅な削減も実現している。
 国内とベトナムで発生する電子化済みの設計図書は、リサイクル紙、ダンボール原紙、トイレットペーパーなどの再生紙として国内およびベトナムにおいてリサイクル利用される。

◇電子化プロジェクトのスケジュール
・2015年12月=設計図書のベトナム輸送開始
・2016年2月=ベトナムでの電子化開始
・2016年10月=図面検索システムでの電子データの開示開始(順次)
・2017年7月=ベトナムでの電子化完了
・2017年10月=全件図面検索システム登録完了(予定)
(毎週火・木曜日掲載)

(様より引用)