NIPPO、積水化成品工業/道路冠水対策事業で連携/雨水貯留浸透槽設置で提案活動

 NIPPOは2日、積水化成品工業が開発した「セキスイ アクアロード」の事業展開に協力すると発表した。車道直下に構築する雨水貯留浸透槽で、軽量で施工性が高く、さまざまな規模のものを簡易に設置できることが特徴。道路冠水対策の一つとして、発注者に積極的に提案するなどし、2年後の18年度に売り上げ、施工量を15年度の3倍にすることを目指す。
 集中豪雨による道路冠水被害への対応としては、雨水調整池の建設が効果的だが、都市部では用地確保などの面から設置が難しい。道路直下に設置する雨水貯留浸透槽については、従来はコンクリート製が主流で、設置には大規模な工事が必要で、工期も長くなる。
 アクアロードは、複数の台形状の山を並べた立体形状をしており、縦方向と横方向に交互に積み上げることで各層の貯留空間を構築する。体積当たりの空隙(くうげき)率は92%と高く、100立方メートルの範囲で施工した場合、92立方メートルの水をためることができる。
 樹脂製のため軽量で、連結部材を使わずに組み上げるだけで簡単に施工でき、人力での急速施工が可能。位相を合わせて積み重ねるとコンパクトに積層できる。運搬車両も少なく済むため運搬コストを削減でき、保管スペースも抑えられる。
 積水化成品工業は08年に技術開発し、11年に土木研究センターの建設技術審査証明を取得。15年度末までの累計で約1万3500立方メートルの施工実績がある。15年度は約4800立方メートルを施工しているが、両社の協力で18年度には施工量約1万5000立方メートル、売り上げ約6億円を目指す。
 NIPPOは当面、国土交通省をはじめとした各発注機関への提案などで協力するが、将来的にはさらなる性能向上に向けた技術開発への協力も視野に入れている。

(日刊建設工業新聞様より引用)