NIPPO/簡易な設備で地下水汚染物質を無害化/MBOと過酸化水素水活用

 NIPPOと日本建設機械商事(東京都新宿区、大保義秋社長)は、微細な泡「マイクロバブルオゾン(MBO)」と過酸化水素水を活用し、汚染地下水などを無害化する「MBO促進酸化処理工法」を開発した。有機溶剤(VOC)から油性物質、今後、環境規制に追加される可能性がある1、4-ジオキサンなどの有害物質を小型の設備で高効率に無害化できる。
 これまで有害物質を含んだ汚染地下水を浄化するには、揚水した地下水に空気を送り込み、強制的に汚染物質をガス化させ活性炭を使って回収する「揚水ばっ気工法」が一般的だった。
 だが、汚染物資が吸着した活性炭の交換や廃棄が必要なことや、活性炭の吸着限界を超えると、そのまま汚染物質が大気中に放出されるという問題あった。さらに揚水ばっ気工法では、着色排水や1、4-ジオキサンには適応できず、その処理には大型設備を導入するか、大幅な時間を費やして分解するしか方法がなかったという。
 これらの課題を解決するため両社は、分解力を大きく向上させる過酸化水素水とMBOを組み合わせて、強力な酸化物質を大量発生させ、酸化処理によって汚染物質を分解・無害化するMBO促進酸化処理工法を開発。これまで使われてきたMBO単体での処理工法に比べて、汚染物資の分解処理を効率的に行えるようにした。
 MBO促進酸化処理工法に使用する設備は、1、4-ジオキサンを分解できる大型の処理設備に比べ、小型化し、4トン車での運搬も可能。活性炭を使用する揚水ばっ気工法に比べて、ランニングコストが最大20%削減できるという。
 今後、設備の機動性を生かし、有害物質の発生の恐れがある金属加工業や電子機器製造業、クリーニング業などを対象に、幅広く提案活動を行っていく考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)